【感想・ネタバレ】実話奇譚 夜葬のレビュー

あらすじ

土地に巣食う悪夢に浸食され、眠りも恐怖に変わる! 現地調査を踏まえた怪談実話!
取材の夜叉、川奈まり子のルポルタージュ怪談最新作!


怪異の体験者の話を直接聞き、怪異が起こった現場と言われる場所に足を向ける。そうして綴られた奇譚の数々――。待望の子供が突然死、以来、身辺になにやら気配が・・・「祓われない子」、アンティークの帯に纏わる奇妙な出来事、紐解かれる黒い過去とは?「帯の祟り」、誰のものでもない夜中の足音、それはやがて自分に近づいて・・・「縁切り傷」など38話収録。体験者たちの生々しい恐怖を追体験せよ!

著者について
川奈まり子(かわな・まりこ)
『義母の艶香』で小説家デビュー。実話怪談では『赤い地獄』『実話怪談 出没地帯』『穢死』『迷家奇譚』『呪情』など。共著に『嫐 怪談実話二人衆』『女之怪談 実話系ホラーアンソロジー』『怪談五色 破戒』『怪談四十九夜 出棺』など。

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オチがなくても、背筋にクル。

実話だけに。

日常のさり気ない事的な短編の集まりに綴られるは、実在するのか?と有史以来、未だ論に決着のつかない霊体やそれらがもたらす怪奇現象。

エンドを必要としない実話だからこそ、起きている事象が綴られた文に目を通しているその瞬間が引き込まれている、惹き込まれている状態。

そして、実話だけに、読み手の思念が書かれている内容に共鳴すると、自身の周りのそれらを呼び寄せる可能性も。

夜中や悪天候の最中、まどろみながらページをめくっていると、空気が変わる事も。
その様は時は、閉じて読むのは中断。

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2020年05月07日

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