あらすじ
その筋では知られる書店『四谷書廓堂』の文庫文芸担当として働く女性店員、楠奈津。なによりも本を愛する彼女が、日々店にやってくる困ったお客様や出版社の営業担当を相手に奮闘する姿をコミカルに描いていく――。
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Posted by ブクログ
5年勤務する書店員と、新人お嬢様書店員の成長話。
紗和ちゃんがお嬢様だけど嫌味のある感じじゃなくて素直で真っ直ぐな感じがかわいい
奈津さんも豪快でドンとしている人で、よく笑う人はやっぱり良い先輩だなと思わせてくれる本
本屋さんで働くということがどういうことか全く知らなかったけど、水面化でも本を売ろうとしていること、お客様と接する重要な場であることを知ることができる。面白い!
Posted by ブクログ
本屋さんにバイトに! と思ったら…。
店員になって初めて見えてくる、裏事情。
好きな本を仕入れるのではなく、売れる本を。
食べて行かねばならないので、仕方ない事とはいえ
夢を持ってバイトにくると、きついかも?
そんな新人さんと、文庫本担当のベテランが織りなす
ボケと突っ込みのようなやりとり。
最後には、いいコンビになって悪巧み(?)を
完璧に仕上げてました。
しかし、ここまで仕上げてくれると
作者冥利にもつくかと。
1か月続いた人にのみ、教えてくれる神様も
なかなかに存在感がありました。
Posted by ブクログ
体育会系の書店で働く新人バイトと教育係の物語。店内を見張る隠しカメラが仕込まれていたり、お店に住みつく神様(比喩でなく)がいたりと型破りなお店なんだけど、厳しいながらも楽しそうな環境だと感じる。こんな本屋が近所にあればいいのになあ。
フィクションながら、書店や出版の業界のことも主に最初の二章で紹介してくれている。田口幹人著『まちの本屋』の直後に読んだのだけど、なんか繋がりがあって面白かった。特に「新刊は年に8万冊も出ている」というところから、書店員は全ての本に向き合うことはできない、でも頑張って向き合おうとしているという想いが両書とも通底しているように思われて、その想いにフィクションとノンフィクションの両方で触れられたのが面白かった。
誤植がわりと目についたのは残念。午前と午後が間違っていたりとか。たくさんの本が出るからその全てに向き合えない、というのを、図らずも示してしまった感じ。でも、本書でも語られているように書店員さんが一つ一つの本に向き合えないのは仕方ないとしても、せめてメーカーたる出版社は、出す本の全てに誇りと愛情を持ってほしいんだけどなあ。ということで星1つ減。
本屋さんの話ということで、作中作が主に2作出てくるけれど、この2つともが素晴らしい。第三章のヨマドーの作者の語りは、主人公二人の普段の会話が軽いこともあってとてもインパクトがあるし、第四章の『佐藤君は終端速度で』なんて、作者にこれ一冊改めて書いて出してほしいくらい。
お仕事小説は、基本こんな風に登場人物が暑苦しいくらいのほうが好みだなあ。作者さんの続巻、お待ちしてます。
Posted by ブクログ
こんな書店があったら楽しいだろうなぁ。でも書店を舞台にした小説では、たいがいやりがいはあるけど金は出ない風に描かれているので、そういう面でも書店の将来が心配です。
さて、本文中に何カ所か違う書店の名前が出てきます。元の原稿では文誠堂だったんでしょうか。メディアワークスはこういう校正ミスが残念。
Posted by ブクログ
テンション高めの書店を舞台にしたお仕事小説。書店ならではの苦悩が書かれているけど、悲壮感を吹き飛ばすように笑いに変えて働く書店員さんたちを見習いたくなる。あんなにパワフルに楽しく働けたらいいなぁ!シリーズ化してほしい!
Posted by ブクログ
ちょっと読みにくい箇所と、店舗名を2箇所、誤植のか誤字なのか間違っていのが気になるけどそれなり面白かった。
フェアで展開する「佐藤君は終端速度で」がどんな本なのか読んでみたい!
Posted by ブクログ
書店員経験者です。分かるー!接客は理不尽…いろいろあったなー。
気になるキャラクターさん達。シリーズ化するかしら?
一人称の転換が激しくて何度も躓いた私は、やっぱり歳をとったんだろうか…