あらすじ
―かごめかごめかごのとり…後ろの正面だあれ?―
古都で次々と起きる怪事件は闇に住まう人にあらざる者たちの仕業なのか。
玉繭神社の機織り小屋で巫女は今日も機を織る。
弱き人々のために…そして巫女は石舞台で舞を踊る。
とんとんからん、とんからん。
早朝から聞こえる機織りの音。
古都の高台にひっそりとたたずむ玉繭神社には、巫女として住み込みで働く絹子。
引きこもりの神職兼大家である青年や身の回りの世話をしてくれるシロとクロと一緒に暮らしている絹子は、大学で非常勤講師として機織も教えている。
大家と絹子の下にはあやかしが起こしたとしか考えられない不可解な相談やお祓いの依頼がよく持ち込まれる。
女性の肩に現れた不気味な腫物は一体何なのか?
長い髪の女性を狙い髪を切るあやかしの正体は?
突然神隠しに遭った男の子の行方は?
次々と起きる摩訶不思議な事件の真相は明らかになるのか。
前作「お憑かれさんです、ごくろうさま」でお馴染みの仲間に加え、大家の血縁であるハジメと呼ばれる巫女など新たな人物も登場。
あやかし謎解き噺第二弾「かごめかごめかごのとり」…糸を紡ぐ物語が今再び始まる。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
今作は、大家が中心に描かれている。前作ではわからなかった生い立ちや、抱えている事情。シロがいいキャラだった。好きになった。
話で言うなら、「五章 きつねのよめいり」が好き。周りから見るといろいろあったが、その内にある感情は揺れ動くことがない。というとこが好き。
設定もしっかりしていて、それぞれの章でも面白いが、本全体でも繋がっていて、読んでいてどんどん惹き込まれる。
続編も期待。
匿名
大家・一女・絹子の関係がはっきりしたのは良かった。やっぱり一番怖いのは人間ですね…。前作で色々と謎が解明されたのもあって、前作よりも入り込み易かったので楽しめました…が、次巻が無い。まだ謎は残っているのでそこは残念。
続編です
前作の話の続編ではあるけど本当に作品作りが巧い。
他作で忙しいとは思うけど、このシリーズもまだ続けて欲しいと思う。
作品内容とは異なるけど、わざわざ帯に「続編」dある旨の記載があるのだから、それを考慮して欲しいと思う。
販社は宣伝が下手だ!
Posted by ブクログ
シリーズ2作目
今巻もホラーでゾックゾク!
あやかしと人間、どちらが怖いのか…
いや、やはり人間の方が怖いと思ってしまう
悪意にも色々あって、傷つけ方もそれぞれ違くて
ちょっとしたものから、死を呼び起こすもの
沼に絶対落ちたくない…
そして今巻から出てきた一女(はじめ)ちゃん
この子の出生の方が1番怖いかも
家系ややこしい…大家さん……
一女ちゃんのことは結構好きだから、また次も出て欲しいなと思うのです
Posted by ブクログ
今回は妖より人が怖いって感じかと思いきや、読み進めていくうちに、徐々に妖の存在が出てきて中々ホラーでした。まだ大家の謎も明らかにされていなくて、次巻が気になります。