【感想・ネタバレ】65歳からは検診・薬をやめるに限る!のレビュー

あらすじ

治療をしてもしなくても、人間の寿命は変わらない!

年をとるほど健康への関心は高くなる。国はメタボ健診やがん検診などを推進し、「早期発見・早期治療」のメリットをうたう。だが、EBM(エビデンスに基づく医療)の第一人者である著者は、「65歳を過ぎた人に定期検診は必要ない。むしろ受けると不幸になる」と断言する。検査にはあいまいな判定や間違いもあり、「絶対」といえるものではない。健診・検診が有効かどうかも実はよくわかっていないのだ。むしろ早期発見しないほうがいいがん(甲状腺がん、前立腺がん)を早期発見してしまうと、かえってデメリットがある。

また、薬もやめたほうがいい。高齢になると薬の効きめもあいまいになってくるし、なにより薬の治療効果より副作用というリスクのほうが大きくなってくる。若い現役世代と定年後世代では、医療のあり方が違ってくるのである。実際には、高齢者は薬を飲んでも飲まなくても、寿命に大差はない。ならば、健康を気にして「血圧を下げないと」などとあくせくがんばるより、年をとったら無用な検診・薬はやめて「ほどほど」に生きることがいちばんいい。「健康第一」という思い込みを外すとラクになる。定年になったら医療と生き方をリセットしよう。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

私がこれまで考えてきた薬や検診・病気の治療に対する考え方と全く同じで、「私は間違ってなかったんだ!」と自己肯定できて大満足した本です。他の人に言うとひかれそうで言ったことはありませんでした(笑)

・健康を追求しすぎてストレスになっては本末転倒。
・検査を受けて悪い数値が出て気にするよりも、受けないで人生を楽しみたい。(熱が出て体温計で高熱と分かると余計に具合が悪くなるのと似ている。)
・それで早死にしてもそれが寿命と受け入れる覚悟。
・治療を受けて(病院に閉じ込められて美味しいものも食べられずに)延命するよりも、旅行に行ったり好きなものを食べて人生を謳歌して逝きたい。
・薬は毒。副作用のほうが怖い。自分の自然治癒力を信じる。
・市販薬のほうがいろいろな成分が入っていて危ない。
・ワクチンは有効。
・数字のマジックに騙されない。同じ数字から導き出した結果でも、「絶対危険」では2%、「相対危険」では30%になる。「絶対危険」で2%の脳卒中を1%まで少なくした結果は、「1%しか少なくならない」ともいえるし、「50%も少なくなる」ともいえる。
・遺伝も体質も歳をとると関係ない。
・ほどほどに適当に生きる。
・体が衰えることを許す。

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2017年10月09日

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