【感想・ネタバレ】AIに振り回される社長 したたかに使う社長のレビュー

あらすじ

人工知能(AI)やIoT、ビッグデータにまつわる技術の進歩はとどまるところを知らず、「当社でもAIを使って何かやらねば時代に取り残される」と焦ってしまいがちですが、AIであろうとIoTであろうと、テクノロジーをただ導入しただけで何かすごいことが起きるわけではありません。技術の進歩を企業経営に活かすという点ではっきりしていることは、「テクノロジーに振り回されてしまう企業」と「テクノロジーをしたたかに使いこなす企業」に大きく分かれるということです。

本書の筆者はITコンサルタントとして30年の経験があり、「IT」が経営の現場でどのように使われてきたのかをつぶさに見てきました。その経験から、「振り回され社長」はいかにして振り回され社長となり、「したたか社長」はいかにしてしたたか社長になったのかを、わかりやすく解説しています。ITで起きたことは、AI・IoTでも繰り返されるでしょう。

筆者は「多くの会社でテクノロジーを経営に活かしてほしい」と願っています。そのために、ITでの経験を踏まえた、テクノロジーを活かす経営メソッドを本書で詳しく解説しています。それは企業規模によらず実践でき、どのような企業にも参考になります。

ポイントは、結果が出てから「次はどうする」とフィードバックするのではなく、結果が出る前に、結果に影響を与える先行データに着目し、そのデータを基に現場に働きかけるのです。それを「フィードフォワード」と呼びます。「過去」(=確定した業績)は変えられないですが、「未来」(=今期の業績)は変えられます。テクノロジーの使いどころも見えてきます

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Posted by ブクログ

非常に文章として読みやすく、また学びが多かったように思う。最初の方は内容が薄く感じたが徐々に深まり、具体例が最後に来ることで理解度が上がった。
 要はAI,ITを有効活用し先考思考(フィードフォワード)を行うことにより、行動の変化を加速度的に早くすること、物事を否定から入るのではなく意欲を高めることなどができる。また最新のAIを使用しなくてもコモディティ化されたレベルのものを使うことでいい。テクノロジーの競争をするわけではないということである。

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2019年02月17日

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