あらすじ
慢性的な不機嫌は自らを蝕むだけでなく、職場全体の生産性を下げ、トラブルやハラスメントの火種になる。SNS時代の新たな不機嫌の形にも言及しながら、自身と周囲を上機嫌にし現代を円滑に生きるワザを伝授する。
...続きを読む作品名にある「不機嫌は罪である」本書の主な内容である。不機嫌な人と接すると不機嫌が伝染してしまい空気がよどみ全てが不機嫌の空気に包まれてしまう。不機嫌な人とは出来るだけ付き合いたくないと思うのは人間の常である。職場であれば仕事の効率は下がり、関係性もうまく築けない。何も良いことはないのである。冒頭にある「職業としての上機嫌が求められている」まさに納得である。人間関係を円滑に回すためには「上機嫌が必須」である。「不機嫌」では伝わりずらく「上機嫌」であれば伝わり方も数段違う。本書では「不機嫌の罪」だけでなく「不機嫌の解消法」などもあるので職場環境や人間関係に悩んでいる人にはぜひ読んでほしい1冊である。
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Posted by ブクログ
「上機嫌」「メンタルコントロール」「コミュニケーション」の大切さを伝えている本。メンタルに不安がある人も読むといいかも。
不機嫌であることは、組織の生産性、周りからの自身の評価や、自己評価すら下げてしまうとのこと。
SNSを誰しもが使っている今日では、常に他者からの不機嫌にさらされてしまい、何もしなくとも不機嫌を感じ取ってしまうので、意識的な対策が必須。
特に中高年男性は、様々な理由(年を取ることで表情や体が固くなるetc)で、デフォルトが不機嫌に見えてしまうことが多いらしく、上機嫌であると見せようとしなければならないという。
本書では上機嫌であること、つまり気分をコントロールできることは立派な知的能力の一つであるとし、大人の嗜みとして上機嫌でいることが必要であり、不機嫌は罪であるといっている。
著者の齋藤孝先生は自身の不機嫌だった時代の経験を参考に書いているので、とても読みやすく、年齢に関係なく参考になると思う。
Posted by ブクログ
musamikaさんの本棚で見つけました。
不機嫌になりやすくて、他人の不機嫌にも敏感でどうしたものかと思っていました。
上機嫌なからだを身につけて周りにも良い影響が与えられるようになりたい。リラックスできる究極の方法、呼吸法と関連した様々な方法を紹介している。
不機嫌をなおす7つの習慣のうち、上機嫌の時は踊るような気分、切り替えスイッチ、古典に触れることは取り入れたいと思った。
覚書
正義感を抱いているとき攻撃性のリミッターを外してしまう
即レス文化が不機嫌の温床、インターネットが人々の不機嫌を増幅し、見ず知らずの人にまで広げてしまう
傷ついた心を復讐心に変えてしまうことを「ルサンチマン」社会的弱者が社会的格差を解消できないときに敵を想定することで価値判断を逆転し敵を攻撃 弱者の恨みが道徳を作ったというニーチェ
静かに暮らすために情報遮断が有効 SNSとの付き合いのバランスを欠き慢性的な不機嫌を生み出す温床
現代人のからだは硬くて冷たい
食欲、性欲、睡眠欲の三大欲求の裏には温まりたいという共通する欲求
Posted by ブクログ
内容の一つ一つを見ると、脈絡がなかったり関連がわからなかったり、ただ単に著者の趣味嗜好の押しつけっだったりといろいろ思うところはあるが、この本のタイトルにある、本の根底に流れている全体のテーマには納得できる。
現代は不機嫌が許されなくなった。不機嫌をコトを動かすシステムとしていたところが日本のところどころにはある。だが、それではいけない。
本当に、読むべきところは、気がつかないといけないところは前半部分で、中盤からはあまり読む必要がないように思う。そこから以降も「上機嫌」でいる方法、メンタルも保ち方がところどころ書かれているが、断片的でまとまりがない。
好きな音楽、好きな映画とかを書かれても困る。
ただ、その断片的なところにも読み取る価値が少しあるので、時間があれば汲む必要はある。
Posted by ブクログ
職場に何を言っても否定してくる人がいる。
そうすると、重要な報告が漏れる。
私もそういう人とは最小限の接触しかしなくなるから、仕事が滞る。
そんなことが続いた時、ふと目にしたので買った。
自分のイライラは、職場の人たちには関係ない。
そういう不機嫌さを、我慢するのではなく、自分はどうして今不機嫌なんだろうと考え、行動をコントロールすること、それが一番大事なのだと知り、目からうろこだった。
我慢じゃない、なんで私はイライラしているの?と聞けばいいのだ。
やらなくちゃいけないことに対して、面倒だと思うことも不機嫌だそうだ。
最近、仕事に対して全部そうなので、ちょっとやだなと思ったら、自問自答してみようと思う。
部下にも同僚にも、私のいらいらいは関係ないのだから。
明るくいよう。