あらすじ
ネットがここまで普及した今、テレビの存在感が年々薄れていることは誰もが認めるところです。
しかしながら、まだまだテレビの影響力は衰えていないのも事実です。ただし、テレビ自身が変わっていくことを怠れば、この先間違いなく「殺されていく」でしょう。
私が今、テレビ局の経営者になることがあったら、どんな改革に着手するだろうか……。
そんな発想に立ちながら、現在のテレビ業界の抱えている問題やそれらをクリアするための方策、そして未来について語っていけたらと思います。
本当にテレビは殺されてしまうのか。それとも生き残りに成功し、これからも視聴者を楽しませてくれるのか。
読者の皆さんも、これから先のテレビの運命がどちらに向かっていくのか考えていただきつつ、読み進めていただければ幸いです。
(「はじめに」より)
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Posted by ブクログ
AbemaTVの夏野氏に興味を持ち、タイトルのインパクトにも惹かれて手に取った。テレビ業界の現状と課題をわかりやすく示し、ネット動画の曖昧な視聴数計測など当時の問題にも言及。
2025年の今読むと、テレビ局の不祥事やPivotのような新興メディアの登場など、著者の想定を超えた現実も見えてくる。
AIで知識補完できる今こそ、改訂版を読んでみたい一冊。
Posted by ブクログ
テレビの現状と未来を考察した本。
若者がテレビを見なくなって、現在のネット重視への流れは止められそうになく、今後テレビは凋落していくとの予想で、著者はテレビはコンテンツ提供会社になった方が良いとの見解だ。おそらく今後は放送局の長所とネットとの妥協点を見出して存続していくことになるのだろう。
自分は50代でネットもよく使うけれど、未だにテレビ世代だ。ドキュメンタリーや報道、討論番組をよく見るが、テレビは自分の好き嫌いも含めて様々な意見や見解を知ることができる。一方、ネットの場合は自分でコンテンツを選択するので、好きなものばかり見てしまい見解が偏ってしまう傾向がある。現在のテレビの凋落を見ると、そういう考え方は少なく、やはり「面白さ」「便利さ」でネットが選ばれているように思う。この先、テレビは生き残りのため、資本力のある放送局がネットの面白いコンテンツを取り込んで行く流れになるような気がする。