あらすじ
独特のモダニズム感覚で、今も根強い人気を誇る稲垣足穂。月や星への憧れ、ヒコーキ野郎たち礼讃、神戸の街への偏愛、そして幼少期の不思議な体験……。珠玉の随筆を精選。
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Posted by ブクログ
星空を、こんなに雄弁に、科学的だけど華麗に書いた文章は初めてだ。博識で素敵だなぁ。化学的だけじゃなくて優雅でロマンチックだった。たくさんの夢を短い時間にたくさん見たような、不思議な心持ち。ただ読みながらイライラすることがあったので素敵な読後感が台無し!また読む。
Posted by ブクログ
すっきりとした文章ながら、天体や飛行機の記述はとても美しく、夜空を見上げたくなりました。
ただ人名や専門用語もあり、解説を見ながらなのでなかなか時間がかかりました。もう少し知識があるともっと楽しめるのかなと思いました。
Posted by ブクログ
ついにSTANDARD BOOKS読破!
しかし、最後はなかなかの難関でした。独特の文章というか思考世界というかに慣れるまでがしんどい。
途切れることなく続く文章。そして、どこからが描写で、どこからが空想で、どこからが思考なのか。
でも、最後の方はこの訳のわからない感じが、ちょっと癖になってきてた。しかし、好みではなかったかなあ・・・。
星に関しては野尻抱影が引用されていて、ここにも知の系譜が。これがこのシリーズのミソなのよね。
第3期は2月からに刊行とか。楽しみだ!
Posted by ブクログ
月や星、飛行機への思いを馳せた随筆集。
小説家らしい柔らかさがあって、だからか、随筆として読めない部分もあり、難しかった。
月は女性か、男性か。
女神の名を冠しながら、イラストで描かれる際は男性のようである。
そこで、左向きと右向きの両生具有者なんだという話は面白かった。
一番、印象に残ったのは「黒」の哲学。
光を吸い込んでしまう黒の存在。
でも、私たちにとっては生きられる黒の世界。
美しい音楽を味わうためには目を閉じればよい。
美しい絵を味わうためには目を閉じてはいけない。
至極当然の指摘なのだけど、闇の持つ魅力がすごく伝わってきて、なるほど、と思えた。
芸術を愛する者は空に憧れるのか。
そうして、空に達することを叶えた芸術は、ある日、武器となって地に堕ちてくるのだった。
ジブリの「風立ちぬ」を思う。
憧れって、素敵だ。