【感想・ネタバレ】朝ドラには働く女子の本音が詰まってるのレビュー

あらすじ

1961年放送が始まり、66年に「おはなはん」でブレイクした連続テレビ小説、通称「朝ドラ」のテーマは、なんだかんだいっても女の一代記、女の生き方。社会状況が劇的に変化しても、50周年を機に放送開始時間が8時15分から8時に変わっても、それは変わらない。そして今も、女子は朝ドラに励まされたり慰められたりしている。それはなぜか。ヒロインの人生の戦いは、すべての働く女子の戦いに重ねられるからだ。本書は朝ドラ論であるとともに働く女子論でもあり、働く女子を身近にもつ男子の必読書でもある。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

私は母の影響で小さい頃から朝ドラを見ていた。学校行く前に見たり、見終われなかったら帰ってきてから録画を見たり。当時まだ小学生だった私にとって朝ドラの主人公達はとても眩しく憧れだった。彼らは皆一生懸命で真っすぐで、頑張れなかったり嫌なことを考えたりする自分と比べて自己嫌悪に陥ったりした。
しかし20歳を超えた今この本に出会い、朝ドラは女性の生き方や働き方をこんなに強く訴えたメッセージだったのかということに気が付かされた。彼女たちは決して真っすぐに生きていたわけではない、悩みや衝突、挫折を繰り返し、それでも生き抜こうとしていた。この本を読んでもう一度朝ドラを見返したくなった。当時の私には見えていなかった新たな物語がまた見えてくるだろう。

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2020年08月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

めちゃめちゃ面白かった。そして文章が上手いので兎に角読みやすい。コラムまで全てが共感の嵐だった。

私は朝ドラ、それも主婦ではなく働く女子たちがヒロインの朝ドラが大好きだ。全作こそ見ていないが、そこそこは見ている方だと自負している。そして勿論、アタリもあればハズレもあることも承知。

今作で取り上げられている作品も、見たことがある作品は半分以上。なんなら著者も絶賛している『カーネーション』と『あまちゃん』はそれぞれ2周以上視聴した。

と、私の朝ドラ自慢(?)はおいておいて、全編を通して著者のツッコミ(あるいは絶賛)がいちいちもっともであり、私と感想が全く同じで驚いた。

例えば『カーネーション』。これは本当に傑作なのだが、女性たちの悔しさをバネにしたガッツ、シスターフッドのような助け合い、ここまでやるかという程生々しい戦争描写など、全てが完璧。そしてそういった攻めの姿勢がちゃんと成功した作品だ。

『あまちゃん』も『カーネーション』と東西トップで大好きな朝ドラだ。王道の女の一代記ではなく、戦争の時代でもない。当然歴史上の人物でもない。それでも群像劇として神がかった出来であり、出てくる全員に(本当に全員に!)ドラマがある。そしてちょっとしたセリフも聞き逃がせない(聞き逃したら巻き戻してでも確認したくなる)緻密に計算された伏線、小ネタたちには何度見ても唸る。とってもチャレンジングで最高な朝ドラだった。

ここからは個人的に物申したいところのある作品について。

まずは『花子とアン』。好きと言えば好きな方の作品だが、前者2作品と比べるとどうしても劣ってしまう理由が、すごくクリアに説明されていた。それはズバリ、ヒロインだけがすべての幸せを掴んでいるところ。勿論花子は一人息子を幼くして亡くしているし、不幸なことがなかったとは言わないが、著者も述べている通り、周りの皆が明らかに不幸描写ばかりで、視聴者としては幸せばかりの主人公より、辛酸をなめてきた周りのキャラに感情移入し、最後までヒロインは好きになれなかった。

続いて『ごちそうさん』。これは別に好きな作品ではないが、ヒロインの相手役が東出(※非イケメン、ファンの方ごめんなさい)であることについて、著者も繰り返し述べていた通り、キャスティングには疑問しかない。朝ドラには優しくて理解のあるイケメンな夫がいるのだ!という著者の主張には賛否どちらもあると思うが、個人的には納得。

『べっぴんさん』も、明美がいたからなんとか視聴できたけど、あとは全然ダメ。ただ逆に、明美の印象だけはすごく覚えている。

『とと姉ちゃん』の評価も著者と全く同じ。最終的には、作品全体を通して漂う悲壮感、孤独感のイメージが強い。仕事に生きる生涯独身のヒロイン、それ自体は良かったが、父親の呪縛に囚われすぎて、自己犠牲に気付かずに(いや薄々気付きつつも目を逸らして?)家族のために献身的に尽くす姿は見ていて痛々しかった。自分の好きな仕事をして、自立していて、一家の大黒柱にもなっている女性はカッコよくて憧れるが、常子みたいにはなりたくないと思う自分がいる。もう少し常子を幸せにしてあげてほしかったなー。

この本は2018年初版らしいので、是非この著者には『まんぷく』『カムカムエヴリバディ』『ブギウギ』『虎に翼』『あんぱん』あたりも含めて最新版を書いてほしい。そして私は『風薫る』に備えるべく、予習でもしようと思う。

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2026年02月01日

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