【感想・ネタバレ】ジャッカ・ドフニ 海の記憶の物語 下のレビュー

あらすじ

日本でキリスト教徒の迫害が進む17世紀。アイヌと和人の子チカップは、兄と慕うジュリアンと共に、命懸けの航海の末マカウの地に辿り着く。母に聴かされたアイヌの歌を拠り所に生きるチカップは、キリスト教の信仰に惹かれつつも、故郷のえぞ地への思いを持ち続けていた。マカウも安住の地とはなり得ず、少女は再び航海に身をゆだねる。物語や言葉が多重な層を織りなす、著者最後の長編小説。

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Posted by ブクログ

美しい愛情で結ばれていたジュリアンとチカが下巻で離れてしまったように思えて少し寂しかったけど。今とは違い手紙を送ることが、時と空間を超えて、もしかしたらもう2度と会えないかもしれない人へ呼びかける祈りのような行為になっていて美しい。終着点があるわけではなく、アイヌと、キリシタンの情緒に満ちた歌と祈りの詩のような小説。

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2023年01月12日

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