あらすじ
予備校に勤める28歳の本山みのり。たまの休みの楽しみは、気のおけない友達と美味しいお酒を呑むこと。恋は3年していない。そんな時、後輩に誘われ通い始めた生け花教室で、助手を務める8歳下の滝川透と出会う。少しずつ距離を縮めていく二人だったが、進学のため透が地元を離れることになり……。恋に仕事に臆病な大人たちの、切ない恋愛小説。
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Posted by ブクログ
繊細な恋、その結末がどうなるかドキドキしながら読みました。ハッピーエンド、良かった良かった。センセイ、みのりさん、それから果歩さん、お幸せに。
Posted by ブクログ
本山みのり
名古屋駅近くの予備校に勤めている。広報室。
亜也華
生け花教室をみのりに勧めた。みのりの職場の後輩。
篠山
生け花教室の先生。七十代。
滝川透
篠山の孫。高校生のときから生け花教室でアルバイトをしている。助手。四月から東京の大学に行く。
牧野正幸
予備校の営業部。マネージャー。三年以上前にみのりと付き合っていた。みのりより四つ年上の先輩。
中尻果歩
みのりの同僚で友だち。仕事で日本全国を飛び回っている。
田中
生け花教室の生徒。
青柳
牧野の結婚式の二次会の幹事&司会。高校の同級生。
大須
牧野の結婚式の二次会の幹事&司会。高校の同級生。
桃田
みのりの三つ下の後輩。
浦上
牧野の結婚式の二次会の参加者。声が甲高い。
太田
牧野の結婚式の二次会の参加者。いまいち特徴がない。
今村
牧野の結婚式の二次会の参加者。金色の時計を光らせている。
マスター
透がアルバイトをしているマスター。透を狙っている。
内田愛磨
透が東京でアルバイトをしているバーテンの先輩。透の二つ年下。
唐沢
みのりの上司。
Posted by ブクログ
コロナ禍で知人に貸してもらった本シリーズ。
中村航さん、初読です。
予備校の広報室で契約社員として働くみのり、28歳。気がつけば3年恋をしていないけれど、友人との飲み会や週末の生け花教室が楽しく、恋とは無縁だと思っていた。
その教室で助手を務める20歳の青年・透は、ある日の教室でみのりの作品に手を入れた事をきっかけに、みのりと近づきたいと願うようになる。
そしてみのりも、8歳も年下で異性として見ていないはずだった透センセイへの気持から、次第に目をそらすことができなくなっていき…
出会って、ひかれあって、うまくいかなくて、でも必死になって求めあって、ラストはハッピーエンド。
と言ってしまえばこれこそ王道恋愛小説でしょう!という物語。
けれど、ふたりが花を通じて互いの心にふれあう、花の美しさに向かい合う事で自分の心に気づくといった描写が、控え目でゆるぎなく美しく、心が通じ合うというのはこういうことかと感じさせられる。
こういうものなら、恋愛小説と銘打ってあっても、読めそう。
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