あらすじ
大うつけ、苛烈で残虐、稀代のカリスマ……我々の知る《織田信長》像は、時の権力者により捏造され、作家や研究者らの感性に基づいて書かれたものが世に広まったに過ぎない。桶狭間の戦いの勝利は偶然なのか? 何故、本能寺で討たれたのか? 未だ謎多き男の頭脳を、現存する史料をもとに徹底解明。日本史史上最大の謎と禁忌が覆される!!
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Posted by ブクログ
なるほど!と感嘆しました。
435年前の事なので本当の真実は分からないというのが正直な感想だが結構な資料を駆使して書かれているのでこの本が真実味がある様に思える。
本能寺の変が家康討ちだったという点は確かに合理性がある。
真実を知りたくなる気持ちになるけど、はっきりした事は今となってはどうしようもないという感想です。
引きこまれる様に読んでしまいました。
Posted by ブクログ
2025.05.10
時代もの、歴史もののフィクション好きにはオススメしない一冊。
極めてくどいから。そのくどさを味わう気持ちのある人だけが読むとよい。
Posted by ブクログ
435年前の話なので、何が真実なのかという議論をしても仕方ない。
こういう解釈もあり得るとして楽しく読んだ。
信長の幼少期について、周囲を欺くためにうつけを装っていたのは思いつきなどではなく、古典に触れていたのでそこにある故事に学んだのだろうというのは、信憑性がある。
一方で、信長は古典の戦略を深く学んでいた。だから桶狭間に勝てたのだ、というのは良いとして、その割には生涯を通して、結構戦略的に見ても納得ずくの大敗をしてることが多いよな、という印象。
また、信長が考えていた天下統一後の配置換えについて、受領名から類推されるように光秀や秀吉は遠くに飛ばされる対象だったのではないか、というのも有り得そうだな、と感じた。
光秀が日向守で秀吉が筑前守、単なる肩書じゃないか、と言ってしまえばそれまでだが、なんとなくそういうところで暗示されていたというか周知されていたということはありそう。
やっぱり大和守とか丹波守とかがエリートコースだったりしたのかしら。
あと、本能寺の変での最後の言葉、「是非に及ばず」は「仕方ない」という意味ではなくて、「光秀であるかどうか確認する必要はない(光秀であることに間違いはなかろう)」という意味だろう、というのはなるほどと思った。