【感想・ネタバレ】売れる化のレビュー

あらすじ

【内容紹介】
どうしたらモノが売れるか。
どうすればヒット商品を生み出し続けることができるか。
人から聞く話の中にこそ、ヒット商品のヒントは隠れています。
本書を手に取ったみなさんが、一つでも多くの素晴らしい商品を生み出せるように願っています。
(「はじめに」より抜粋)

経営戦略より、コストカットより、大切な商売の基本。
30年以上、部下や会社が変わっても、私は同じことを教えてきた。

セブン、ファミマで結果を出し続けた商品開発の原則
大ヒット商品があふれて、止まらない。

【著者紹介】
本多利範(ほんだ・としのり)
1949年3月5日、神奈川県生まれ。
大和証券を経て、1977年セブン‐イレブン・ジャパン入社。同社の最年少取締役に就任、日本のコンビニエンスストアの基盤整備に貢献。
後に渡韓し、ロッテグループ専務取締役として韓国セブン-イレブンの再建に従事。
帰国後、スギ薬局専務取締役、ラオックス代表取締役社長、エーエム・ピーエム・ジャパン代表取締役社長を経て、2010年よりファミリーマートにて常務執行役員として新規事業を担当、2015年より取締役専務執行役員・商品本部長として、おにぎりや弁当など多くの商品の全面改革に取り組む。
2017年に取締役専務執行役員・社長補佐就任、ユニー株式会社顧問兼務。
2018年、株式会社本多コンサルティングを設立。著書に『おにぎりの本多さん』(プレジテント社)がある。

【目次抜粋】
はじめに
第一章 商品開発力養成講座――商品の「売れる化」を考える
第二章 販売力養成講座――売れる店をつくる
第三章 変化対応力養成講座――世の中の変化を見極める
おわりに

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

コンビニの神様と呼ばれる鈴木敏文さんのもとで何年間も指導を受けた方が書かれた本です。
コンビニビジネスにおいての「販売・開発・変化」の3つをテーマに掲げています。
私が特に印象的だったのは【商売の原則は【1人で仕入れ、品並べ、売り切る】をやる】です。今、問屋の仕事をしているのですが、モノを動かしているだけと嫌味を言われることが多々あります。現に、上司が開拓した商品を販売しているだけですし、開発課が作った商品もあまり売れないのが現実となっています。そのためにはやはり、自分でやるしかありません。そのためにやるべきこととしては店舗を観察することで日常の変化を見逃さないことです。例えば、同じ商品をずっと出していてもいずれ飽きてしまいます。和菓子の老舗メーカーとなっている「たねや」は飽きさせないためにあんこの味を若干変えるそうです。人の嗜好が変化するのに対応しなければいけないと痛感しました。

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2024年12月19日

Posted by ブクログ

あっさりと深いことをたくさん言っている。
気になったのは、廃棄された食料品はどうなるんだろう?エシカルでエコなこの時代。

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2020年12月23日

Posted by ブクログ

セブンイレブンで店舗運営に携わった著者がコンビニの運営から売れる商品や店舗とはどういったものかを自身の経験や見識から書いた一冊。

本書を読んで、いかにして顧客が商品を購入するのかということを深く知ることが出来ました。
スーパーとコンビニの求めるものの違いや著者が精通するコンビニの強みを知ることができました。
ターゲットを絞ることや妥協しない商品づくりを行うことや売れ筋を見極め、厳選して商品を入れ替えることなど売れるようにしていくための魂の入れ方の数々を本書で学ぶことができました。

そんな本書の中でも機会ロスをしない廃棄に対する考え方は今までの概念を変えるもので印象に残りました。

本書に書かれていることから変化を敏感に感じとり、求められていることにダイレクトに訴求するターゲットを意識した差別化を図っていくことがこれからの時代においてはとても大事になってくると感じました。

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2019年07月11日

Posted by ブクログ

・やみくもに飛び出したい気持ちをぐっとこらえて「そもそもどうして出したいのか?」「誰に何を提供するのか?」という原点を固めることが必要
・コンビニで売れるものを見ると世の中の人がどのような生活をしているかが手に取るようにわかる
・惣菜白書 内食97.3% 10年で→ルウは年次97.5%
外食99.9% 中食122.2%
・時短サラダと育てるサラダ両方売れている 50-60代男性にも
・52週MDは生活レベルで細かく対応するが、ラーメンの味は全国普遍にする?
・売れている商品こそ改良が必要 よく食べられている→飽きも早い
・コンビニはタクシーに似ているのかもしれない
・当たり前のことの大切さ クリンネスとフレンドリー
・商売の原則は1人で仕入れ、1人で品物を並べ、1人で売り切ること

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2018年12月09日

Posted by ブクログ

わかっちゃいるけどなかなか実現するのが難しいものが多い。松竹梅それぞれで売れるようにしなきゃいけないとか、真夏でも暖かいスープが売れる需要があるとか、2%の廃棄ロスは織り込み済みで考える、とか。

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2018年07月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

コンビニ経営あるあるだね!他の業界にどんな風に活かせるかは、読者次第って感じだね。確かに、商売の基本が書かれて居るけど、既出のネタが多くそれほど参考にはならなかった。

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2018年06月13日

Posted by ブクログ

セブンイレブン出身の著者が語る品揃えや販促の考え方は非常に勉強になる。
実際にコンビニを運営されている方には参考になるのだと思うが、現在はコンビニ大手チェーンは三社となり、個店単位で品揃えを変えるのは難しくなってるだろう。
とはいえ、店頭で仕掛けられることはまだまだたくさんあるだろう。実際にどこまで店舗に裁量があるのかわからないが、季節を先取りした商品などを仕入れることが出来るだろうから、この本に書いてあるようなことは可能。
ただ、店主が世の中の変化に気づく、もしくは関心を持つという事がないと、そのアクションは取られない。
たまたまその店に入らざるを得なかった顧客は残念な気持ちになる。

そうならない為に、何ができるだろう。
地道な啓蒙活動しかないのだろうか?
だが、店主はきっと忙しすぎて考えられないかも知れない。

色々と忙しい店主をAIでサポートする事で、あるべき店舗作りに割く時間を作ってあげる事で、お客様も店舗スタッフも、店主も幸せになれるなんて時代になるんだろう。

AIに限る必要もないが、変化を起こす事でよりよくしていきたいですね。

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2018年10月10日

Posted by ブクログ

 著者は、セブンイレブンに20年在籍し、鈴木敏文氏に師事した。今の仕事に沁みる、金言の数々。

 普通の人間なら、ある程度の水準に達した商品を見たらGOサインを出したくなるものです。ところが、鈴木敏文という人は、その「ある程度」という発想が一切ない人でした。自分の求めるレベルに達しなければ、絶対認めない、つくらせない、販売させない。

 商品の品質や価格を”松竹梅”の三ランクに分けると、多くの人は中間の”竹”を選ぶと言われます。行動経済学で「ゴルディロックス効果」と呼ばれる消費者心理です。

 ほかの小売業でも同様でしょうが、コンビニでも月末は売上がアップします。コンビニ商品などどれも単価が安いものだから、さほど給料日などは影響しないだろうと思われがちですが、これが結構如実に家計が表れるのです。普段は自分に贅沢をすることを禁じている人も、給料が出た直後くらいは、自分にプチ贅沢を許すからです。

 しかし、そのような日本一売れている商品がコンビニでも一番売れているかというと、そうではないのが興味深いところです。実はコンビニでは日本のシェア一位のビールなどを抑えて、別の商品が売れていることも多いのです。ではどのような商品が売れているかというと、それはご当地ビールや、各メーカーと組んで開発したそのコンビニオリジナルのPBビールなどです。つまり普通の規模のスーパーでは手に入らない商品などが売れているのであり、例えば「サントリーが○○だけのためにブレンドした味」、といった商品が爆発的に売れるのです。

 店に入った瞬間、「この店は何を売りたいのか」が一目でわかる店だけが
本当の意味で「売れる店」となります。「居心地の良さが売りの喫茶店」「こだわりのコーヒーが味わえる店」…など、世の中には様々な店がありますが、成功している店はどれも「コンセプトを明確に持っている店」という共通点が見られます。どういう人に、どういう時に、どういう気分で来てもらいたいのか、それを明確に定めることです。

 私は、「コンビニは新商品を置く店である」とよく言っています。実際、コンビニには毎週何かしらの新商品が登場しています。すでに好評な商品も常にリニューアルしているため、年間で約七割の商品が入れ替わっていることになります。

 訪れるたびに新しい商品がある。それは来店のたびに、小さな驚きを感じられるということです。
 「あ、新しいお菓子が出ている」
 「新シリーズのパンが並んでいる」
 …
 何も大きな驚きでなくてもいいのです。
 小さくても「おっ、いいね」と感じられるものがあれば、毎日の生活が少しだけ楽しくなるのではないでしょうか。

 「単品管理」とは、要するに「常に厳選して商品を選び抜く」作業の繰り返しのことです。私たちは消費者としては、日々無意識のうちに「単品管理」をしているのに、それが店の発注には活かされていないのは不思議なことです。

 商品は、売り手の「絶対売る!」という確固たる意志がなくては売れません。

 新規商品はその店にとっての”刺激”であり、お客様はそれを見つけた時の小さな感動を求めて来店されています。”刺激”は、刺激として目立たせなくては、ほかの商品に埋没します。繰り返しますが、一定数以上の数を陳列し、存在をアピールすることで初めて、お客様の目には「売り場が変わった」と映るのです。

 もう一つ多くの人が勘違いしがちなことがあります。それは、「アイテム数を増やせば、売り上げが上がる」という思い込みです。…
 …
 結果的に、一時期にはデイリー商品以外の商品も含めて5500以上あったアイテム数を4600アイテム以下に絞り込みました。
 その結果は面白いように出ました。アイテム数を二割ほど減らしたにもかかわらず、店舗の日販は上昇し始めたのです。
 登録アイテム数を減らすことで、店舗が発注する新商品の導入率が上がったのが主な原因でした。

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2021年08月08日

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