あらすじ
マクロン大統領が理解できるベスト書――フランスの「ル・ポワン」誌
エマニュエル・マクロン?
彼を見出したのは私だ。彼をつくり出したのも私だ。それも全面的に。
彼を委員会の報告者に据えたときから彼はいろいろな人と知り合いになった。
その委員会にはパリの名士たちが大勢参加していて、私はそこから彼を売り込んだ。
それが客観的事実だ――ジャック・アタリ
欧州の超名門投資銀行勤務を経て、颯爽と登場した史上最年少大統領の素顔をベテラン政治ジャーナリストが描く。
【著者紹介】
アンヌ・フルダ (Anne Fulda)
1963年生まれ。パリ政治学院卒後。フランス「ル・フィガロ」紙のベテラン政治記者。
1991年から同紙でジャーナリストとしての活動を始め、テレビ「France2」「France5」「カナル・プリュス」、
ラジオ、雑誌、書籍等で積極的に活動を展開する。同書は4冊目の著書となる。
【目次より】
プロローグ
◆第一章 “神の子”
◆第二章 マニュとマネット、「愛するのはあなただけ」
◆第三章 生きること、愛すること
◆第四章 生涯唯一の女性、ブリジット
◆第五章 エマニュエル・マクロンと文学
◆第六章 人を魅了する力
◆第七章 代父と兄たち
◆第八章 “システムの申し子”の家族風景
◆第九章 社交界とセレブたちとの交流
◆第十章 政界の未確認飛行物体(UFO)
◆エピローグ
◆追記 若き成功者としての大統領
原注
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
幼い時から彼を取り囲んでいた教養ある環境、祖母に導かれてさまざまな文学に親しんだ“神童”の来た道を再構成。祖母との関係が両親より精神的には親密だったこと、パートナーとして選んだブリジットともやはり精神的つながりが強く、周囲の誰をも魅了しつつ、一定の距離は強固に保っている様子がうかがえる。
シアンスポから進んだ典型的エナルクだが、ユルムは2回不合格といい、ノルマリアンに対する劣等感がどこかにひそんでいるかも、と思いつつ読み進んだが、そういう自分の奥底にあるものを隠すことにも非常に秀でているのだろうと思わせる人物評。
以前、マクロンが小学校を訪ねた時に、教室で子どもたちに「右派と左派の違いを1分で説明して」と言われ、右派の自由、左派の平等、その中間に「博愛」があってこれが私の立場、と1分で簡潔に説明したのを見ながら、とてもシンプルなことだけれど、これが咄嗟にできるのがグランゼコールまでいった彼らの真髄、と思ったことがある。相手に合わせて説得的に言葉を選べる能力。向かい合う真摯な視線。この本では、政界、財界、文学、哲学界とさまざまな分野の人を魅了してしまうマクロンの言葉や行動について分析されている。