あらすじ
幼少期のできごとが原因で男性不信のミサ。幼なじみで同居中のミカの失恋を癒すために行った台湾で、思わぬ事件に巻き込まれ――。(「シェアメイト」)
知らない男が勝手に住み着いた母の実家。追い払おうと決意した麻美に起こった悲劇とは?(「おばあちゃんの家」)
偶然見つけた、理想的な間取りの邸宅。住み込みで働けることになった女は、執着を強めていく。(「魔取り」)
女と住まいをテーマに様々な種類の恐怖を描いた短篇集。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
これは短編集。サクッとお手軽に読めるのだが、どの話もゾクッとさせる。表題作の「シェアメイト」でガツンと引き込まれた。小さい頃から仲の良いミサとミカ。大人になり紆余曲折あってついにシェアすることになる。楽しい時間を過ごしていたある日、2人で台湾旅へ。しかしミカは今に至るまで行方がわからない。これ以上は言えないのだが、それにはゾクッとする背景があった。
他の5編は割愛するが、どれも私の好みのゾクッがあった。
Posted by ブクログ
「女と住まい」をテーマにした8つの短編集。
「食と女」をテーマとした短編集に続き、ホラーテイストで面白かった。
・「シェアメイト」幼なじみのミサとミカ、子供の頃の約束どおり同居をはじめ上手く行っていたのだが・・。まさかの展開、これが一番面白かった。
・「魔取り」偶然然見つけた理想的な「間取り」の邸宅。住み込みの家政婦として働けることになった女は、この家にずっと住みたいと願うようになる。よくある展開だが、小気味よかった。
「食べごろし」これだけはオチがよくわからなかった。
Posted by ブクログ
“女”と“住まい”を組み合わせたら、こんな話ができるのかと感心させられるホラー短篇集。
六篇それぞれに異なる恐怖が潜んでおり、軽く身震いした。
表題作も確かに怖い。
でも『我を忘れる』や『楽園』の方がよっぽど嫌だ。
作品としては面白いのだけど、夜中に読むんじゃなかったと少し後悔した。
Posted by ブクログ
シェアメイト/おばあちゃんの家/魔取り/我を忘れる/食べごろし/楽園
う~~~ん (~_~;) こわい です ゾクゾク します
眠れる?じゃなくて 朝 目が醒めるかしらん
Posted by ブクログ
文章が、読みやすい!
人の執着は死んでからでも残り続ける
執着に基づいた短編集だなぁという印象。
最後のクレーマーなんか本当にありがちな話で怖かった。
Posted by ブクログ
新津 きよみさんの「女と住まい」をテーマに描いた
8篇収録の短編集です。
相変わらず、安定の読みやすさでサクサク読めました。
ホラー要素もあるにはありますが、背筋が寒くなる様な感じではなく
イヤミスと合体した雰囲気の軽めのホラーです。
何気なく取った行動や悪気のない言動、それらから派生して行く負の感情が恐ろしい、霊的な物より、日常の隙間に生まれる人間同士の関係の怖さを感じました。
全編楽しませて頂きましたが、「食べごろし」だけはラスト3行のオチが理解出来ずモヤっと感が残りました。