あらすじ
“おれ”は、東西の指定広域暴力団と地場の組織が鎬を削る街に事務所を開く私立探偵。やくざと警察の間で綱渡りしつつ、泡銭を掠め取る日々だ。泣く子も黙る組長からは愛犬探しを、強面の悪徳刑事からは妻の浮気調査を押しつけられて……。しょぼい仕事かと思えば、その先には、思いがけない事件が待ち受けていた! ユーモラスで洒脱な、ネオ探偵小説の快作!
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Posted by ブクログ
評価は5.
内容(BOOKデーターベースより)
“おれ”は、東西の指定広域暴力団と地場の組織が鎬を削る街に事務所を開く私立探偵。やくざと警察の間で綱渡りしつつ、泡銭を掠め取る日々だ。泣く子も黙る組長からは愛犬探しを、強面の悪徳刑事からは妻の浮気調査を押しつけられて…。しょぼい仕事かと思えば、その先には、思いがけない事件が待ち受けていた!ユーモラスで洒脱な、ネオ探偵小説の快作。
ヤクザも悪徳警察官も皆嫌いになれないキャラばかりだ。何よりも独り言でクスリと笑わせるセンスに感心した。
Posted by ブクログ
コメディタッチのノアール風ハードボイルド連作短編集。
笹本作品だから読んでみた。さすがの笹本ブランド、どの作品も落とし所しっかり踏んで読ませる。
ただ、スゲーわがままだと分かった上で書くんだけど、笹本ブランドにこれ必要かなぁとも思う。先発完投型のピッチャーにワンポイント投げさせてる試合を見たような気分。
「確かに大谷君のワンポイントはぜいたくやけど、俺が観たいのはもっと長いイニングを投げ抜く姿やねんなぁ」って感じ。
作者が書きたかったんだろうし、掲載元・出版元もニーズがあると見込んだから注文したんだろうけど、笹本さんはここのステージ似合わんのちゃうかなぁ、長編が読みたくなった。