あらすじ
止まらない北朝鮮の暴走、米トランプ政権から受ける強い圧力……。国内の権力基盤を盤石にした習近平政権は、中華帝国再興、世界覇権の掌握の野望を隠そうともしない。だが、その眼前には、国内外で数々の難題、難敵が待ち受ける。
2035年――。習近平が「現代化された社会主義強国」の実現を国家目標とするが、その裏には、どのようなメッセージが織り込まれているのか。
現実になりつつある核戦争リスク、政敵排除で「独裁化」が進む習政権が孕む危険など、中国が主要プレーヤーとなっている国際情勢の動向について、ボーン・上田賞記者が独自の取材にもとづき鮮烈に描く骨太ノンフィクション。
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Posted by ブクログ
2012年の総書記就任以降、2035年をゴールとした習近平の思惑と、毛沢東時代から続く権力闘争が今もなお継続している中国共産党内部の実態を暴きつつ、対米国・北朝鮮・台湾・日本との国際関係に関しての、2017年までの軌跡を紹介。
Posted by ブクログ
本文よりも、「おわりに」で書かれてあることに恐ろしさを感じた。
個人データを国家が完璧に管理している驚愕の現実。
オーウェルが描いた完全な監視社会は1984年ではなく、医大な「ビックブラザー」は習近平を領袖とする2018年の中国共産党というとこ。