あらすじ
AI以前には戻れないわたしたち。未来をどうサバイブする?
● 科学的教養=真実とファンタジーを区別する力
● 読解力=国語が苦手なAIを超える想像力
これからのコミュニケーションに必要な基礎教養「STEAM」とは、“S(科学:Science)T(技術:Technology)E(工学:Engineering)A(美術:Art)M(数学:Mathematics)” を指す。すでに欧米では、「STEAM」教育に力を入れている。
AIが普及した世界では、ますます国籍や人種、ジェンダー、文化、官民の組織、企業、研究機関など、さまざまな立場の枠組みを超えたコミュニケーションが必要になる。その際に、助けとなるのが「STEAM」を備えた人材だ。
「空はひとつ」をモットーに、安全でスムーズな「空の交通整理」を担う「航空管制」の研究を続けている著者は、国際的なプロジェクトで科学を実用化するために、タフな調整をこなしてきた。そうした自身の経験や、周囲の研究者やビジネスパーソンの手法、そしてさまざまな文献から得た、コミュニケーションの極意をつづったのが本書である。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
言葉ばかり氾濫する"AI"について、世界を股にかける科学者の伊藤さんが実際の導入の現場の話やたくさんの本の引用をつけて、「今後なにを学んでいけばいいのか?」を紐解いてくれた本。中高生向けの科学に終わりがないこと、発明を実際の現場に導入するまでの難しさなど解説されつつ、科学者じゃない一サラリーマンの私も今後生き抜いてけそうなヒントが沢山あってよかった〜結局ビジネスに生きる知恵って、学問や社会で生きる知恵と根本的に一緒よね…
人工知能・ビッグデータ・ディープラーニングについてSF好きな私も知っときたいな…と思ってたら素敵な本に出会えた。
今回、何かを判断するための7つの軸がめちゃくちゃいい軸。先進性、機能性、効能性、普遍性、目的性、唯一性、審美性…美しさを問う軸ってのが、価値観や資本主義が氾濫した現代にとても合っていると思う。
あと著者の伊藤恵理さんの筆致も優しくエネルギッシュ、聡明でユーモアのある40代前半のまだまだ若い女性科学者。これからも沢山本を出してほしいな!本書は3冊目で、うち1冊は大学の講義向けのような専門書だったので、これからが楽しみだ〜
Posted by ブクログ
帰納; 集めた事例から一般的に通用する法則を見つける推論
強い、弱いとしか評価できない
演繹; 一般的、普遍的な法則や原理から結論を見つける推論
正しい、正しくないと評価
アブダクション; 観察-ひらめき-仮説の思考プロセス
科学的な思考方法; 帰納、演繹、アブダクションを組み合わせて思考する方法
コンピュータは演繹的だったが、DLで帰納に
パズル; 情報が多い方が満足のいく結論に達する
ミステリー; 情報量の増加は事態の混乱を招く
サイコパスの脳; 共感(empathy)を欠くが、
同感(sympathy)という自分が体験した感情記憶から
他者の体験を照らし合わせて予測することはできる。