あらすじ
遺跡調査で掘り出されるのは、事件の予感?
考古学専攻の田中灯里は、キャンパスに生えるたんぽぽを主食にするほどハードな極貧生活をおくる女子学生。遺跡発掘調査のアルバイトで学費を稼ぎつつ、食費を浮かせるために、人はいいが影の薄い西枝教授や男前だけど隠れ甘党な古賀先輩に、福岡グルメをたかるのが灯里の日課だ。
そんな灯里は、昔から妙に運がいい。スコップ片手の発掘現場で、たびたび貴重なものを掘り当てる灯里は、運の悪さを自ら認める西枝教授にたいそううらやましがられている。ただし、灯里が見つけるのは、古代ロマンあふれる勾玉や土器の欠片ばかりじゃない。加えて五感も鋭いせいで、土の微妙な手触りの違いや植物のささいな変化に気付いてしまい、ついうっかり怪しいものを発見したり、白骨死体に遭遇したりすることも! そのたび、やっかいな騒動に巻き込まれ、灯里は古賀先輩とともに、事件やトラブルを解決するべく駆けまわることになって――!?
注目をあびる気鋭の作家が「福岡あさくら」を舞台に描く、遺跡発掘×ミステリー!
感情タグBEST3
最高です
日向夏さんの作品の中で1番好きです。
ゆっくりと読める内容で、中身がこくハラハラ・ドキドキもあり読み終わりにハァーっとひと呼吸。
沢山の方に読んでもらいたいです
続き楽しみにしています
Posted by ブクログ
遺跡発掘は簡単にいくものではないんですね!
それでも、何かしら引いてしまう灯里ちゃんが凄すぎます!
遺物なりそれ以外なり……
灯里ちゃんの背景がかなり暗すぎます……
ちょいちょい出てくる物騒ワードが…
古賀先輩じゃないですが、そんな簡単に出さないで!って思います。
灯里ちゃんの背景も気になりますが……
古賀先輩の甘党ぶりと教授LOVEぶりが気になりすぎて……!
先輩とスイーツブッフェ行ったら、絶対に胸焼けしそう……
見た目と中身のギャップよ!
卑弥呼が何処に埋葬されているか、邪馬台国は何処にあるかは永遠に終わらない論争ですよね!
因みに私は邪馬台国九州説派です!
何年前だったっけ?
1巻の最後のエピソードは、実際にあった捏造事件をモデルとしてる話ですね。
【2000年の東北旧石器捏造事件でした。】
一先ずは面白くはあるが、一人だけ異様にウザい登場人物がいるのが残念。
本書のみで考えれば、出さなくても良いキャラクターかと。
居なくても話が成立するし。
とりあえず2巻へ。
Posted by ブクログ
大学の人文学部で考古学の教授の研究室で学んでいる女子大生の灯里が主人公。
ただ、この灯里に色々設定盛りすぎな感じ。
悲惨な家庭環境で、大学と学部の選ぶ基準がお金の問題で、
低予算のアパートに殆ど家財道具もない状態で住み、食事はもっぱら野草やら農学部の菜園の野菜やらなんやらととにかく貧乏なのを前面に出している。
そして何かと自分の生い立ちを絡めてくるし、発掘現場に行けばとにかく何かを掘り当てる。 大概それが事件の発端になるわけだが。
研究室の先輩の古賀をゴリラ呼ばわりしている割に、どう見ても気があるようなそぶりばかりしているし、下手すりゃ胸を揉ませるのも構わないぐらいの勢いなのだが、彼女の態度下手すりゃ男を誘っているようにも取れるんだよなぁ。
これが彼女の同世代の男性に対しての平常なのか古賀に対してだけなのか同研究室の同世代の男性がほとんど出てこないので分かりにくい。
食べること以外においては常に一歩引いてみているので、普段のしゃべり方から何から実はすべて計算ずくで行動しているものすごく腹黒なキャラなのかなと。
九州の大学が舞台なので地元のおいしい食べ物などのローカルネタや多分遺跡発掘に伴うあるあるネタがかなりはいっているんだろう感じはある。
けど、灯里本人にそれ程考古学や発掘に関しての情熱があるわけではなく、なんつーか話全体的に盛り上がりに欠けるし謎解きはさして面白くもないしキャラに共感しにくいしものすごくお勧めしたいってはならないなぁ。
そうはいっても、遺跡発掘って珍しいので次の巻もいずれは読もうと思っている。
Posted by ブクログ
日向夏作品とのことで購入。
考古学を題材にしてるのにも惹かれた。
軽く読めていいが、考古学要素が思ったより薄くかった。灯里と古賀先輩のペアが楽しい。
Posted by ブクログ
『魏志倭人伝』に書かれた邪馬壹国(やまたいこく)ではないかという説もある、福岡県のあさくら市が舞台となっています。
‘’某大学のあさくらキャンパス人文学部‘’で、考古学専門の西枝教授の元、遺跡発掘調査のアルバイトをする貧乏学生の田中灯里と、同研究室の男前な古賀先輩(ゴリラ先輩)のコンビが事件の謎を解く、賑やかなストーリーになっています。笑
小学館文庫キャラブンということもあり、コミカルさが全面にありますが、考古学や遺跡発掘のことを知るきっかけにもなりますね。(*´︶`*)
第一話の思い出の蔵では、遺跡発掘の出土品は、土地の所有者であっても自由に売ることはできず、文化財を発券した場合、遺失物法にもとづき警察官署に届けなくてはならない拾得物扱いになる。(昭和25年以降は文化財保護法が適用されるようになった。)その辺りが絡んできます。
第二話では、強めなプリンセスキャラの日比野さんが登場し、白骨遺体を掘り出してしまいます。これは事件ですね。
第三話では、偶然見かけた、喫茶店で骨董品の取り引きをする二人が気になりその場に乗り込んでいきます。灯里の大胆さと、フォローする古賀先輩のコンビプレーですね。骨董品は巧妙に作られた偽物にご注意ください。
第四話「気弱なミドルと卑弥呼の墓」。
邪馬壹国説にも色々とあり、ここでは邪馬台国東遷説(九州から東へと遷都したという説)が紹介されています。九州説を唱えながらも、他の説も否定せず、調査に基づいて研究を進める西枝教授が襲われてしまいます。背景には自説を推すため、不正を働く者の影が、、。気弱なミドルの優しさと、ちょっとした秘密も明らかになりますね〜。
遺跡の他にも、福岡の食べ物がたくさん出てきて楽しいです。豚骨ラーメン、ごぼてんうどん、あさくらのアップルパイ、、、食べたくなります♪
(ひだまりトマトさん、一巻をやっと見つけました!笑 遺跡発掘の知識の他にも、福岡ネタありで面白かったです♪(*´︶`*))
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作者の日向夏さんは、人気アニメ「薬屋のひとりごと」の原作者でもあります。(子どもが好きで誕生日にリクエストされ、コミックセット買いでプレゼントしました。笑)私はアニメを一緒に楽しみましたが、「なぞとき〜」の田中灯里を、「薬屋の〜」猫猫(マオマオ)と重ねながら読みました。口調は異なりますが、はっきりしたものの言い方が似てるかな〜。←私のひとりごとです。笑
Posted by ブクログ
「薬屋の方だ〜!」と思い、読みました。
考古学専攻の主人公が色々なもの( 貴重なものや白骨遺体 )を掘り出してしまうというミステリーです。短編式でテンポよく進みます。最近考古学×ミステリをよく見る気がします。
ただ、バリバリ推理して解決すると言うより、なんとなーく解決したね〜みたいなノリでした( 褒めてます )
主人公の話し方に違和感があり、中々慣れないの以外は楽しかったです。可愛いし、嫌いでは無いのだけれど「〜っす」が必ず語尾につくのは何となく慣れなくて…( °-° )
先輩も表紙の絵を見る限り筋肉質では無いしゴリラには見えないのですが、作中ではゴリラ似を激推しという。でもめっちゃ甘党なのは可愛かったです。
さすがキャラクター小説。
そして主人公は貧乏な苦学生なので雑草を食べていたりするのですが、タンポポを食べられることを初めて知りました。土筆しか知らなかった…。美味しいのか気になってしまう。
他にも考古学の知識も散りばめられていて、難しくないのにとても勉強になりました。
Posted by ブクログ
母子家庭で高校生の弟と小学生の妹
奨学金で大学に来ている田中灯里は苦学生なのだが
日常食生活を全て野草に頼るだけあり隙あればカロ
リーを先輩や教授のおごりで得ようとする
「~っすよ」的な言葉使いで軽いのだが、本人の資
質なのかしたたかに生き抜くために得た能力なのか
観察眼と推理力に恵まれ、日常の謎や犯罪行為があ
ればチャチャッと解決してしまう異能の存在
何処か馴染みがあるとおもっていたら、薬屋のひと
りごとという漫画の原作者さんでした(´・ω・`)
Posted by ブクログ
考古学専攻の極貧学生の田中灯里はなぜか当たりが良くて様々なモノを掘り当てる
時に貴重なもの
時に遺骨ではなく遺体などやっかいなもの
そんな灯里と教授大好き190cmの古賀先輩が突っ込み合いながら謎解きに挑む話です
短編連作になっていてさらっと読めます
Posted by ブクログ
ライトなミステリー、になるのかな。
謎解きのプロセスが時割スキップする感じが
するのはたぶん読み飛ばしているせいかと。
とりあえず既刊分は読んでみようかと。
Posted by ブクログ
一応は「ユーモアミステリ」のくくりか。
タイトル通り、遺跡発掘にからむ「事件」を
女子大生の主人公とその「周辺人物」が解決する
連作短編集である。
主人公は、貧乏で常に腹を減らしており、
日常的に周囲の人間に「たかって」いる...とか、
人当たりが良すぎて「押しが弱い」教授だとか、
気は優しくて力持ち、教授ラブの「先輩」とか、
役立たずのお姫様キャラの同級生だとか...登場人物は
それなりに面白くなりそうなラインナップ。
が。
何というか、「面白くしようとして、独りよがりに
空回りしている」印象なのよね、文章が(^ ^;
言葉遣いは軽いし、テンポも悪いわけではないが、
何か「分かりにくい」んだよな〜...(^ ^;
連作の最後に、それまでの「事件」が伏線となり、
一つに収束されていく辺りも悪くないと思うが...
何か今イチ「入ってこない」感じで(^ ^;
一つには、キャラが薄っぺら過ぎるんだろうな、と(^ ^;
この本に「書かれていない生活」というものが、
全くリアリティを持って感じられない(^ ^;
例えば...ですが...
ひたすら「縁の下の力持ち」的役割に徹している先輩。
その先輩が、家に一人でいる時の様子が浮かばない。
洗濯はどのくらいの頻度でしてるのか、
部屋着はどんな感じか、自炊派か外食派か、
そのマッチョな肉体をキープするために
どんなトレーニングをしているのか....
そういう「リアリティ」が全く感じられない
登場人物ばかりが揃っているので、
全体に薄っぺらい印象になるのではないかと(^ ^;
キャラが薄っぺらいので、複数で会話するシーンでは
誰がどのセリフを言っているのか、時々見失う。
それが、上述した「読みにくさ」の原因か。
基本的には面白いテーマだし、着眼点も悪くない。
今後に期待、ということで、一つ(^ ^