あらすじ
圧倒的人気のコナン歴史まんが、第6巻。
ごぞんじ名探偵コナンがナビゲートする名探偵コナン歴史まんがシリーズ『日本史探偵コナン』全12巻が続々刊行中!
「日本史探偵コナン1縄文時代 原始世界の冒険者(タイムドリフター)」
「日本史探偵コナン2弥生時代 ひとりぼっちの女王(リトルクイーン)」
「日本史探偵コナン3飛鳥時代 霧の中の異邦人(ストレンジャー)」
「日本史探偵コナン4奈良時代 裏切りの巨大像(モニュメント)」
「日本史探偵コナン5平安時代 十二単の好敵手(ライバル)」
「日本史探偵コナン6鎌倉時代 五条大橋の相棒(デスティニー)」
「日本史探偵コナン7室町時代 疑惑の花舞台(カーテンコール)」
「日本史探偵コナン8戦国時代 あかね色の落城(カタストロフィ)」
「日本史探偵コナン9江戸時代 幻影の八百八町(メガロポリス)」
「日本史探偵コナン10幕末・維新 暗黒の羅針盤(コンパス)」
「日本史探偵コナン11明治時代 機械仕掛けの記念碑(メモリアル)」
「日本史探偵コナン12昭和時代 焼け跡の綿帽子(タンポポ)」
過去の時代へ飛ばされた少年少女=タイムドリフターははたして、名探偵コナンの助けを借りて現代へと戻れるのか!
フィックス型EPUB60.9MB(校正データ時の数値)。
【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。
※この作品はカラー版です。
感情タグBEST3
歴史の復習にぴったり
わたしは大人ですが、通勤の合間で歴史の復習ができるので、大変助かっています。
コナンが好きなので、苦手な歴史勉強も理解が進みありがたいです。
Posted by ブクログ
自慢ではないが、私は「名探偵コナン」を全く知らない。
それでも名前から察するに、シャーロック・ホームズの生みの親、コナン・ドイルから名前を取ったのだろうなというのは、見当がつくし、まあ普段は殺人事件とか解決してるのかなとは思うけど・・・
(いいんですよ。笑いたければ笑って下さっても)。
取り敢えず、それとは関係なく日本史を楽しめることは、読んでみて確かだと感じられ、それはこのシリーズの方針である、『歴史を学んでもらう前に、まず歴史の楽しさを知ってほしい』とも一致した、コナンが好きであれば、なおさら、お勧めできると思います。
私が日本史を学んだのは小6だったけど、今は幾つくらいからなんだろう? もっと早いのかな。
私の頃にも、いわゆる漫画で書かれた日本史シリーズがありまして、時代毎に分けたものと、ある人物の一生を描いたものの2種類あったんですけど、私は感情移入できるから、断然人物ものが好きで、しかも、あまりメジャーではない(と、当時の小6の私は思っていた)「平将門」や「真田幸村」、そして、本書を読むきっかけとなった「源義経」などに惹かれるものがあって、愛読していました。全て有名な方々ですよね。すみません。
話を本書に戻して、それでは、何故お勧めできるのかというと、まずは、本来の「名探偵コナン」のストーリーを序章に入れて、子どもたちの心を鷲掴みにしたところで、いよいよ本編に入ってゆく展開のワクワク感と(しかも、ここでのポイントがちゃんと本編に活かされている)、本編に於ける、このシリーズオリジナルのキャラクターによる漫画と、その時代にまつわる知識を2ページ毎にコンパクトにまとめた解説のコーナーを、交互に展開させてメリハリを付けることで、飽きさせない工夫もされている上に、大人が読んでも興味深いと思わせる知識の選び方が上手い。
例えば、私が気になったのは、囲炉裏が広まったのは鎌倉時代で、それは、武士が板の間で煮炊きをするため、食生活に大きな変化があったことが影響しており(ちなみに、一日三食の習慣もこの時代)、それを当時の絵巻物『春日権現験記』で、実際に見ることができた、ここまで紹介していることに、きっと興味を持たれる子どももいるのかなと思わせた、懇切丁寧ぶりがいいです。
もう一つ挙げると、『一所懸命』は、武士が命をかけて自分の土地を守ることから生まれたとされており、それを、鎌倉時代の『御恩と奉公』と合わせた内容にすることで(褒美として土地を与えられた)、より印象付けられ、忘れられない工夫も印象的。
そして、肝心の漫画の物語は、鎌倉時代の中でも懐かしい雰囲気がある地元のヤンキー三人組風に描かれた、源義経、武蔵坊弁慶、静御前を中心としたもので、その見た目に反し、とても兄思いで小さなことに拘らないアニキ振りが読んでいて痛快でありながらも、彼らの勇姿を見ることで、友情の素晴らしさに気付き成長を遂げていく、タイムドリフターの、大吾と和海の物語としても楽しめた点に加えて、シリーズものとしての謎もあることで、きっと当時だったら、最後までずっと追い掛けていきたい魅力があったのだろうなと感じましたが、私は義経の話に満足できたので、これで良しとします。
それにしても、義経と頼朝の、兄のために戦った弟と、弟を信じられない兄の、何ともやるせない、そのすれ違いの葛藤が、今読んでも切ない気持ちにさせられて、更には、義経や弁慶の真の姿が、その史料の少なさにより、闇の中であることも切なさに輪をかける。
しかし、本書で改めて知り驚いたのが、東北や北海道の彼らにちなんだ地名で、ざっと挙げるだけでも、岩手県宮古市の義経稲荷(判官稲荷神社)、青森県八戸市の三八城(みやぎ)神社境内弁慶石、北海道寿都(すっつ)郡寿都町の弁慶岬、稚内市の義経試し切りの岩、など、たくさんあり、本書の前向きなストーリーと、これらの地名を見る限り、もしかしたら義経一行は無事、北海道まで辿り着いて、自由気ままな人生を送ったのかもしれないといった想像も楽しくて、そんな決して悪くない読後感は、まさに彼らの友情のような爽やかさで満たされていたのでした。
本書は、akikobbさんのレビューにより、出会うことができました。
ありがとうございます。