あらすじ
たった一人でも「ブレークスルー」は可能だ。
「エクセレント・カンパニー」から「エクセレント・パーソン」の時代へ――。
〈かつて巨大企業が実現していたようなソリューションを、今なら「たった一人の傑出した人間」がやってのけるかもしれない。……たった一人でも「ブレークスルー」することができる時代なのだ〉
世界的経営コンサルタントが、これからの「人材戦略」と新しい「働き方」を伝授する、大前流「働き方」の教科書。
日本人の名目賃金は、過去20年間ほとんど上がっていない。ICT(情報通信技術)が急速に進化し、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)が多くの仕事を代替すると言われる中で、ホワイトカラーの生産性の低さが、日本企業の「稼ぐ力」を失わせている。
ピラミッド型組織が崩壊し、「いつでも、どこでも、誰とでも」つながる21世紀のネットワーク社会では、年齢・経験・肩書などに関係なく、一人一人がどれだけ組織に貢献できるかが問われる。
そこで求められる働き方とはどういうものか? そして、企業や組織に貢献する「傑出した個人=エクセレント・パーソン」になるにはどうすればよいのか?
若手・中堅社員、経営者も必読の新しい仕事論。
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Posted by ブクログ
(2018/4/5)
毎度の大前節さく裂である。
多くの内容は記事やメルマガや講演ですでに認識しているもので、
真新しさはなかったが、
本になって読んでみて改めて考えさせられることがあった。
それは大学。
国立で80万、私立で120万の費用をかけて、
大卒の肩書を得て入社して得る賃金は300万。
約半数は学費が払えず奨学金という名の借金をして、
卒業後必死に返済する。
大前氏は、授業料を免除しろ!などとはいわない。
そうではなく、
大学を出て300万しか稼げない、
ということは大学が役に立っていないから。
世界には卒業後1200万払う企業もある。
そういう大学の学びを目指すべき!
日本の企業もそういうことができるようになるべき!
と発想する。
もっともだ。
確かに、4年間で500万以上かけて卒業しても年収300万。
なめとんのか、だ。
国の政策のちぐはぐさにも触れる。
トータルでものを見ていない。
同一労働同一賃金は、
ある意味当たり前だが、
グローバルに見れば、
単純労働であれば世界水準に賃金が下がることを意味する。
やはり結局は宮仕えはだめで、
一人一人が自分で稼ぐ世の中にならないと、
無駄に時間を過ごすばかりの国になってしまうんだろうな。
いったん所属すれば40年安泰、利益も生まなきゃ長くいる意味もないのに、
ボーナスも退職金ももらえる公務員のように。
それで人手不足、というのは何かがおかしい。
いかに働かず残業だけしている人が多いか、だ。
国は簡単に変わらないだろうから、
自分を磨く、それだけだ。
人生100年時代、セカンドキャリア、サードキャリアは当たり前。
これからが勝負だ!
第1章 君たちはどう働くか―間違いだらけの「働き方改革」
(給料が上がらない唯一の国
「貯蓄率」も群を抜いて低い ほか)
第2章 「エクセレント・パーソン」の条件―これからの人材戦略と教育のあり方
(「個人」が莫大な富と雇用を生む時代
「語学力」「統率力」「構想力」 ほか)
第3章 「21世紀型ビジネス」とは何か―シェアリング&アイドルエコノミー最前線
(シアトル発世界企業が多い理由
“繁栄の方程式”は「来たれ!人材」 ほか)
第4章 公務員こそ「働き方改革」を!―国を貧しくさせているのは誰なのか
(「人づくり革命」掲げる政府の「人材難」
噴飯の「プレミアムフライデー」 ほか)
Posted by ブクログ
大前さんの 本を読むと
いつも 元気が出ます。
個人が 問題なんです。
いかに 素晴らしい一人の人間を
創るか。
今後の 日本のために。
コロナ前の 本なので
ちょっと と思う点もありますが。
大変参考になります。
でも 参考になっただけでは
ダメなんですよね。
行動しなければ。
Posted by ブクログ
国が沈もうとも、自分はいっしょに沈まないように策を練るべき、と。会社とか国を頼りにするのではなく、自分の頭で自分がどうやって生き残るか考えよう、と。この人の提言は、もっと取り上げられるべきじゃないか、と思うんだけど、案外スルーされているんだよね。といって、これだけ読まれている人なわけだから、知られてないわけではないと思うんだけど。中央集権から地方自治へ、とかさ。ある意味、根底から考え方を変えないと、というハードルの高さがあるのかもしれないけど、その方向へ試行錯誤してみる価値は大いにあると思う。
Posted by ブクログ
「語学力」と「プラグラミング能力」
プラグラミングができるということは、画家が絵を描いたり作曲家が音楽をするのと同じく、頭の中にある新しいシステムを現実に創り出していく能力なのである。だからサイバー社会においては、プログラミングができるかどうかは人生の分かれ道、と言われる。
Posted by ブクログ
世の中の決め事には、何らかの勢力の思惑があると考えている小生からすれば、甘やかされることを望まず闘う気持ちを維持していかなければ、日本の会社員なんぞはいいように搾取の対象にされてしまうのではと危惧している。