【感想・ネタバレ】発達障害に気づかない大人たち〈職場編〉のレビュー

あらすじ

あなたの職場の隣りに、以下の項目が当てはまる人はいませんか? ・机の上に書類を積み上げ、いつも何か探している ・仕事の期日の直前になってあわてはじめる ・打ち合わせの時刻に必ず遅れてくる ・お客さん相手に、一方的に自分の意見をまくしたてる ・茶碗を洗っといてと頼んだら、コップは洗わなかった ・夜中まで必要以上に些細な仕事に没頭している……もしかしたら、「大人の発達障害」かもしれません。本書では「職場の発達障害」の対処法について、「時間や約束を守れない」「仕事に集中できない」「上司や同僚とのコミュニケーションがうまくとれない」といった具体的場面に即して、当事者・周囲の人の両面からアドバイス。ベストセラー「発達障害に気づかない大人たち」に続く、シリーズ第2弾!

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Posted by ブクログ

筆者の伝えたいことが分かりやすい1冊!
(自分が発達障がいであることを認め、周囲の理解が必須。
日本ではまだまだ認知されてないから、もっと進んでほしい。)
また、読んでいて、薬や生活リズムを崩さなければ、過ごしやすくなるし、自分はダメだと卑下する必要はない。
ストレスコーピング(運動、趣味など)も大

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2023年11月12日

Posted by ブクログ

発達障害について知りたくて読書。

ADHD、ASが主で、うつ病やパーソナリティ障害が2次的という概念は興味深く分かりやすい。新型うつ病は、ADHDやASの派生系だと述べている。

さらにニートや引きこもりはASの人が多いと著者が独自に調査している。DVにもつながるケースが多いことは驚く。

自分の状況、病状をしっかりと認識する。メタ認知能力がポイント。学童期の発見と適切な治療ができない日本の現状についても説明されている。

効果的な習慣として、日記(自己客観視を高める)。自分で自分を認めること。家族、周りの人たちの理解など。日本は早期発見が遅い。

発達障害とと呼ばれる人たちは近年増加傾向にある。
ADHDの特徴を見ると一般的な中国人は…と思ってしまう。

表5 アスペルガー質問表(自閉症スペクトラム指数)は、11点。私は、ASよりもADHSの傾向の方が強いと思った。

読書時間:約2時間

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2016年02月01日

Posted by ブクログ

<職場編>ということですが、特に全編は発達障害一般のことについて書かれていますので、職場以外のことに興味がある人にも適する内容になっています。

発達障害者が職場に適応するためにどのようなサポートが必要なのか、極めて丁寧に書かれていて、読み物というよりはハウツー本のような感じになっています。「言われたことはメモする」「自分だけの部屋を作る」とか、何だか当たり前のことを言われているような気がするけれども、実際の発達障害者のサポートに当たっては、本当に大事なことなんでしょう。
「職場を配置換えしてもらう」などは、日本の今の現状ではなかなか難しそうです。最後のところでも触れられていますが、DSMの改定によって、発達障害者により適応する診断基準や社会環境が整備されていってもらえればと思います。

当たり前のように読めることも、実はそれが出来ていないから問題を抱えている人たちが生きにくい。「当たり前」と言って切って捨ててしまうのではなく、まずは実践してみよう。おそらく、いわゆる健常者にもきっと生きやすい世の中が作られていくのではないかな、と思います。発達障害者の社会環境整備は、ユニバーサルデザインをたくさん産むのではないかと思います。

だまされたと思って、ぜひご一読。

「世の中、不景気ですから、親の仕事を継ぎたくても難しい場合も多い。特に伝統的な職人の世界は、本来であれば、人付き合いが苦手な発達障害者にはとっても向いていると思いますが、それで食べていくのはどんどん難しくなっているのが実情です」(p172)

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2011年11月20日

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どんな人でも短所と長所があるが、発達のばらつきが大きい場合には特に、能力や適性と、職場や職務とのマッチングがとても重要になる。周囲の理解や配慮も必要。相互理解を深めて、誰もが働きがいをもてる職場環境を整えていくことが、社会の成熟なのかなと感じた。

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2024年11月12日

Posted by ブクログ

ずっとそうではないかと疑惑のあった身内が発達障害と診断されたので、改めて発達障害の人の特性を知るため本書を手に取った。

本書では発達障害のなかでも、主にADHD(注意欠陥多動性障害)、広汎性発達障害…のうちのASD(自閉症)、のうちのAS(アスペルガー)(ADHD以外は現在名称が変わっている可能性があるが、今でも使われている)について焦点を当てている。
発達障害の人たちが日常生活の中で、そしてタイトルにもあるように、職場でどのように振る舞えばいいか、また周りの人たちはどのように接したらいいのかなどを、著者自身の失敗談・経験談・著者が診た患者さんたちの事例などを元にアドバイス。
そう、著者自身がADHDなのです。
客観的な視点から成るアドバイスと共に、星野流仕事術として、著者の経験から成るADHDとしてミスややらかしをしないようにこのように気をつけているとも、本書では紹介されている。

また、まだ診断を受けていないけど自分や身内が発達障害かも…?という方の参考にもなるチェックシートがついている。
発達障害は脳機能障害であり、人生設計などの対策を練ることができるよう、早めに診断を受けた方がいいらしい。
何よりも、本人や家族などの周囲が、発達障害のことをいい意味で受け入れること・認めることが大事とのこと。確かにこれは発達障害に限らず、どの障害・病気にも当てはまることだと思う。
しかし一生付き合っていく必要のある発達障害は、なおさら本人や周囲が自身の特性を受け止め、意識して行動することが、本人の人生のためにも必要なことだろう。
ただ発達障害当事者の中には、自分が発達障害であるかもしれないという疑念を露ほども抱いていないことが多いので(私の身内もそうだった)、本人自身が発達障害であることを認めるのが一番大変だろう…

この本は、発達障害当事者が読むのはもちろん、私のような当事者に身近な人間が読むのにも適している本なので、ぜひ手に取って読んでみてほしい。
とても読みやすい構成になっているので。

最後に、本書が出版されたのは10年以上前であるが、本文中でいまだに精神医学・臨床心理etcの分野でも、大人の発達障害について学ぶ機会が少ないことを言及されている。
これは10年経った現在でもあまり改善されていない…気がする。
私自身、大人の発達障害について無知である(他の分野もそうだけども)。臨床心理の分野では、子どもに比重を置いた発達心理学については大学院で学ぶと思うのだが(発達心理学=発達障害についてではないです念のため)。身内に当事者がいて、発達障害かもしれないと思っていたが、はっきりとは分からなかったのだから…
ケアされるべき現場ですらそうなのだから、まだまだ社会全体では大人の発達障害への認知度が少なく、発達障害当事者にとってかなり生きづらい社会だ。
また、とても正直な話、発達障害当事者の周りの人たちも、当事者と関わること自体苦になることがやはりある。
本書を読んで、発達障害の方々がどのようなことができて、できないのか(かなり個人差はあるが)、ざっくり知ることができたので、次はどうやったら発達障害当事者がもっと苦なく生きられるか、どうやって社会が(発達障害に関わらず、とも言いたい)受け入れていけるかを考えながら、他の書籍にもあたっていきたい。

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2023年03月03日

Posted by ブクログ

発達障害について、実際に職場でどう扱えばよいかを描いた一冊。

著者自体精神科医で発達障害ということもあり、実践的で説得力があった。

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2019年04月26日

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ネタバレ

発達障害に対して0知識だったので参考になりました。ひとことで発達障害と言っても、いろいろな問題の総称で「ADHD」「AS」やらも含まれるとのこと。<職場編>とうことで発達障害の場合の職場での立ち回り方や、周り人の理解の仕方などが紹介されてます。

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2015年06月07日

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注意欠陥・多動性障害(ADHD)やアスペルガー症候群(AS)といった発達障害の典型的症状と社会への適用方法について概説した本。前者の典型的症状は、仕事のスケジューリングが出来ない、机の整頓・部屋の掃除が出来ないといったもの。後者の典型症状は、会話の把握能力に難があり、空気が読めなかったり、会話のキャッチボールが出来ないといったもののようだ。頭がよく学校の成績が良いような人だと、当該障害の存在を見過ごされたまま、普通に学校を出て社会に出ていくことも多いということで、本人も周りの人間もとても苦労しそうだ。

こういうご時世なので、わが社にもこうした障害を持つ若者が入社してくることを覚悟しなければいけない時代なのかも、と思った次第。

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2012年06月28日

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あなたの職場のとなりにいませんか?
で始まる、具体的で分かりやすい内容でした。

★机の上に書類を積み上げ、いつも何か探している。
★仕事の期日の直前になってあわて始める。
★打ち合わせの時刻に必ず遅れてくる。
★お客さん相手に、一方的に自分の意見をまくしたてる。
★茶碗を洗っといてと頼んだら、コップは洗わなかった。
★夜中まで必要以上に些細な仕事に没頭している。

たしかに、いるいる、そんな人。
でも、だらしないだけの人と、発達障害の人との区別が
とても難しい。
私も、グレーゾーンじゃないかと思ってしまったが、私は、ただ
だらしないだけなんだろう。

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2012年03月07日

Posted by ブクログ

自分の行動と照らし合わせながら読んでいくと、自分も発達障害ではないかと思うところも多々ある。それを自己認識したうえで、どのように対処すれば職場で上手くやっていけるかの解決方法のヒントが多く参考になると思う。
発達障害でない人にもおすすめと言える。

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2012年01月20日

Posted by ブクログ

第6章に挙げられている「日常生活でできる工夫」は誰しも実践すべきことだと思う。
あてはまる人が多すぎるのだけど(自分も含め)、全員が発達障害という訳ではないのでしょうね。ムツカシ。

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2011年09月18日

Posted by ブクログ

「発達障害に気づかない大人たち」の職場編、ということで、発達障害を抱えながら働く人達の為の手引書的なまとめ本。
当然ながら、前著「発達障害に気づかない大人たち」とダブる内容も多い。言うなれば前作が入門編、今作が実践編、といったところだろうか。
発達障害者当人がどう振る舞えばいいかのコツが書いてあるのは勿論のこと、逆に発達障害者の“困ったチャン”“困ったサン”が上司・同僚・あるいは部下として自分と同じ職場にいた場合、彼等に対しどう接するべきかというところにも触れている。
まあ理解するのもしてもらうのも、そんなに簡単なことではないけれど…、頭の片隅に入ってるだけでもずいぶん違うと思う。

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2011年07月07日

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大人の発達障害って根深いなあ、と思う。前著も読んだので、こちらも読んでみた。職場での対応に焦点を当てた構成で、参考になる気付きが結構あった。

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2011年08月08日

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半分くらい前書を確認していた感がある。 他半分は職場での患者自身の姿勢や周囲の姿勢、取り組みを具体的に細かく記載してあった。 忘れることが多かったり 注意散漫を防ぐのには メモをとったり、 TODOを書いて見えるところに置いておくなどは 参考にしたいと思う。

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2013年06月28日

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子供についてはかなり世間一般に浸透してきた発達障害ではあるが、大人の中にも発達障害の人はたくさんいる。自分がそうであった場合、または職場にそう言った人がいた場合の対処方法について解説した本。
ああ、こんな人会社にいるよな、とかこういうことする人いるよな、というのが実は見逃されてきた発達障害のせいだったというのは、新しい視点だと思う。
なかなか思った様に育ってくれない部下を持つ人、部下を振り回す上司を持ってしまった人はぜひ読んだほうが良いと思う。

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2012年09月22日

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発達障害者として働いていくため、生きていくための豊富な知恵が、とてもわかりやすい言葉・構成で書かれてある。発達障害者以外の人にも応用できる部分も多く、参考になった。

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2012年07月23日

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自分も当てはまる!って思ったり、こういう人いるなぁって思ったり。
症状と個性とを見極めるのは難しいけど、自分自身のことや周りのことを少し見つめるためには、いいかもしれません。

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2012年07月16日

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発達障害という言葉を最近良く耳にするようになったので読んでみました。
発達障害それぞれの特性と対策が分かりやすく紹介されています。

整理整頓が苦手、時間ギリギリまで行動できない、騒音が苦手等、エピソードを読んでいると私にも思い当たる部分があったのですが、チェックリストで見てみるとそうでもなかったので、境目ってどこなんだろうと思いました。

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2012年06月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

第一弾と第二弾、両方買う必要はないなぁ。第二弾のこちらだけでよかったかも。

私にとっては自衛隊が薬だったかも。と気づくための本だったかな。
言われなくても知っているし、もうそれがないことも知っている。

だったらどこに行けばいいのだろう。

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2012年06月11日

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点数は以下だったけど特徴とか当てはまって、もしかしたらそうかも…な、感じなモノです。
具体的なアドバイスがあってよかったです。

でも職場に配慮うんぬんは違うような…と思いました。

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2012年04月12日

Posted by ブクログ

大人の発達障害について、社会で孤立しないため、孤立させないための啓蒙書。あらためて大人の発達障害について認識を深めることができたが、ノウハウを伝えるには新書では限界がある。もっとわかりやすい図説を多用した本が今はたくさん出ている。

発達障害という名称の違和感はどうしようもない。
私も著者の主張する「発達アンバランス症候群」という名称の方が良いと思う。

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2012年03月06日

Posted by ブクログ

職場にそれらしい人がいて、お互いどうすればストレスを減らせるかと思って買った本なんだけど、自分がそうだったのを思い出した。仕事や他の人のことなら問題ないんだけど、自分のことがさっぱりできない。気にして対処方を考えないと。
逆に同僚は仕事に出てしまうタイプ。できないことを望むより、できることに集中できるようにもっていってあげるのが、双方にとって幸せなのか。
『個性』と『性格』と『病気』の境界線って難しい。なんでも『病気』とする風潮は好きではないけれど、『病気』と言ってしまえば楽になることも多いからなあ。

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2012年01月22日

Posted by ブクログ

20年以上も不況が続くなか、発達障害に限らず、あらゆる面での障碍者、社会的弱者に対する職場におけるケアーは困難に思える。無知故の問題であるなら周知が解決策だがそれだけでは済まない。少なくとも著者が述べているよに欧米に比べて30年も40年も遅れているという状況は官が喫緊に対処すべきである。

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2012年01月11日

Posted by ブクログ

自分はどうかな?と思って読んでみた。社会性って難しい。とにかく、周囲を不快にしていることに気がつかない人にならないように注意しよ。

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2011年11月19日

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