あらすじ
「片づけられない」「すぐキレる」「話を聞けない」――子どもたちではありません、あなたのことです!! 以下に当てはまったら、発達障害かもしれない…!? ・出掛けに「あれはどうしたかな?」など他のことが気になる ・相手の話を最後まで聞けない ・タバコやコーヒーなしではいられない ・子どものころ、「○○博士」などと呼ばれていた ・貧乏ゆすりや癖を指摘されたことがある ・オレの生きがいは仕事と酒だ これまであまり知られてこなかった「大人の発達障害」の実態から治療法、日常生活での注意点やサポート方法までを解説。ADHD・アスペルガー症候群・学習障害……全部まとめてこれ1冊でわかる、「発達障害」入門の決定版!!
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Posted by ブクログ
2020.7.26再読。
2010年時点で発達障害についてここまでわかっていたことに驚き。
筆者が当事者でもあるので説明に説得力がある。あるあるも多数。
・発達障害者はもともと健常者に比べてはるかにストレスに対する抵抗力が弱いので、健常者以上に温かく理解のある接し方と対応が必要になる
・発達障害者は、そのそも自分自身を客観的に正しく認識する「自己認知」が苦手で、また他者を正確に認識する「他者認知」も不得手
・対人スキルの未熟さは、どうしても彼らを孤立の淵に追い詰めやすいが、それでもADHDの彼らは、人と親しくしたり、仲間を作りたいという願望は持っている。
2015.8.29初読。
目からウロコ。
じっくり読んで勉強したい。
Posted by ブクログ
著者:
心療内科医・医学博士。
注意欠陥・多動性障害(ADHD)、アスペルガー障害、学習障害などの発達障害に詳しい児童精神医学の第一人者である。自身がADHDであることを公表している。
「障害」という名前がつくと、とても重症なイメージをもってしまう。
日本語訳が大げさなだけであり、本質的に理解することが重要。
○発達障害とは
「注意欠陥・多動性障害(ADHD)」「アスペルガー症候群」「自閉症」「学習障害」などの一連の症状。
発達障害が原因で「うつ病」「不安障害」などさまざまな合併症を引き起こしている。
○誤解されている事
大雑把に言えば、脳機能の発達の凸凹(偏り)が原因であり、一時的には家庭環境は本人の性格など関係ない。あくまで本質的な原因は脳であり、心の問題ではない。
「障害」という言葉が招く偏見。
例えば、[ADHD]は1987年米国精神医学学会が作成した診断基準[DSM-Ⅲ-R]に初めて登場した医学用語。(Attention Deficit Hyperactivity Disorder)の「ディスオーダー」という言葉を「障害」と訳してしまった日本の翻訳者に責任の一端があるように思います。
▼本書に書かれている事
○こんな人は発達障害かもしれない
(1)注意欠陥・多動性障害の特徴
(2)アスペルガー症候群の特徴
(3)大人の女性の発達障害の特徴
○大人の発達障害は治せる
周囲はどう対応すればいいのか
○発達障害者がもっている才能を生かすには
○チェックシート
P53 [表1] 大人のADHDの主な診断基準
P116[表2]DSM- Ⅳにおける注意欠陥・多動性障害の診断基準
P123[アスペルガー質問表](自閉症スペクトラム指数)
Posted by ブクログ
診断表あり。認知と受容から始まる。
TODOリストを作ってそれに従って行動する。クールダウンの時間をとる。ハイテク機器等を利用する。はまらないこと。社交の場では、できるだけ愛想右翼ふるまう。笑顔。自己主張を控える。聞く。相槌をうつ。長所を見つける。ほめる。パニックしそうになったらクールダウンする。
断る。せっかくのお話ですが、●●の理由で残念ながらお引き受けできません。すみません。相手のいうことを最後まで聞く。
やりすぎない。仕事、酒、依存症になる可能性のあるもの。
家族と過ごす時間を持つ。(楽しくなくていい)
職業選択。
メタボ予防。規則正しい睡眠のための注意。アルコールたばこカフェインの過剰摂取注意。バランスの取れた食。ゲームネットの制限。カウンセリング。認知行動療法。SOAA大人のADD&ADHDの会。えじそんくらぶ。薬物療法。
締め切りを決める。記録する。指示者がいるといい。