あらすじ
人工知能の能力が人類を超え、私たちの生活を一変させるという、まるでSFのような予測が現実味を帯びつつある。誰がそれを成し遂げ、世界の覇権を握るのか? 現時点のトップランナーはグーグルなどの欧米勢。しかし、日本には大逆転の隠し球がある! それは、2015年6月、世界的なスーパーコンピュータ省エネコンテスト「グリーン500」で1~3位を独占した気鋭の開発者、齊藤元章氏が手がけるNSPUだ。
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Posted by ブクログ
タイトルの根拠は本文中に一応記載されてますが、人工知能に関する日本の遅れに対して結構著者の願望もある感じ。
人口知能が人類全体の知能を超えるという未来予測、いわゆる「シンギュラリティ(技術的特異点)」が2045年にはやってくるそうな。。。
2045年問題というのはちらっと聞いたことあるようなないような、という感じですが、その前にSEとしては2038年問題の方が先で、気になりますw。
Posted by ブクログ
SF映画の紹介からと難解なイメージの人工知能を話を柔らかく導入しつつ本題に入るもWebの記事などで読んだような内容が多いですが、とっつき易く広く網羅している良書です。
目新しい(単に私が知らなかっただけ)のは、パーム(Palm)というPDAで成功したジェフ・ホーキンスが提唱する大脳の構造や信号処理を模した生物学的アプローチで階層的時間記憶理論(Hierarchical Temporal Memory Theory = HTM理論)というのがあり、IBMもホーキンスと共同で研究所を開設したようです。
また、表題の「人類を超えるAIは日本から生まれる」の根拠は、コンピュータの消費電力あたりの性能を競うグリーン500で1位から3位まで独占した日本のベンチャー企業であるペジーコンピューティングが、更にニューロ・シナプティック・プロセッシング・ユニット(NSPU)の開発に挑んでいることに期待をしているようです。
Posted by ブクログ
導入から人工知能を題材にした映画や小説を用いて、今の人工知能の現状、今後の期待をソフト、ハードの両面からアプローチしてある、個人的には分かりやすかったと思える本だった。
人工知能の本はソフト面のアプローチ(特にDNN)が多い印象があるが、
ハード面に関していろいろ書いてある点は
個人的にとても学びが多かった。
(メモ
この本でいう人工知能の定義は
「人間のように考えられるコンピュータ」
より協力なものを「超知能」と記述していた。)
Posted by ブクログ
<映画等>
●漫画「甲殻機動隊」 →人間の電脳化
・映画「GHOST IN THE SHELL」1995年超有名★見よう
・映画「イノセンス」
●映画「her/世界にひとつの彼女」→意識や感情を持つ人工知能
●映画「トランセンデンス」→マインドアップローディング
●「ルーシー」→生身の人間の知能増強
●映画「2001年宇宙の旅」
・グーグルは火災報知器の会社買収→家の中を監視
・
Posted by ブクログ
他にもAIについて読んでいたが、それらのまとめ本で特に新しい知識は得られなかったが、まとめという意味では○。
・人工知能:人間のように考えることができるコンピュータ
・「トランセンデンス」という映画に、「人々は知らないものを恐れる」というセリフがある。ここに人間の真実があるのではないか?
※いろいろ人工知能の良し悪しの議論の本質があるのではないか?ということ。
・生身の人間の知能を増強するには、「外的な」方法であられる知能増強には限界がある。
より可能性がある方法としては遺伝子操作。
・「2001年宇宙の旅」人工知能の考え方は人間とはまったく違う。と考えるべき。人間中心主義で物事を考えてはいけない。
HAL9000は、与えられたミッションを達成するために、人間はむしろ邪魔と判断する。これは合理的な考え方。
「ペーパークリップマキシマイザ」。人工知能がペーパークリップをできるだけ創れと言われると、地球に収まりきらない量を創る。
・未来は総カルチャーセンター化すると私は予想している。将来の人間は趣味に没頭するだろう。茶道や華道などの趣味が増え、その先生が必要にある。
・自律的なロボットが人間の脅威にならないためには?
①必要以上の知識をもたせない、②馬力は必要最低限にする、③オートアップデートさせない、④いざとなったら電源OFFにできるようにしておく