【感想・ネタバレ】地下鉄誕生 早川徳次と五島慶太の攻防のレビュー

あらすじ

東京で地下鉄を走らせたい――誰もが絵空事だと相手にしなかった壮大な夢を、驚異的な行動力と粘りで、苦闘の末に実現させた“地下鉄の父”早川徳次。浅草~上野間の開業日には10万人が乗車、1時間待ちの行列ができる熱狂ぶりとなった。だがその先には“電鉄王”五島慶太との「新橋駅の境界壁」をめぐる壮絶な闘いが待っていた――。宿命のライバルとの激しい意地のぶつかり合いはやがて、根津嘉一郎、大倉喜七郎、佐藤栄作といった大物政財界人も巻き込む抗争へ……果たして、食われるのはどっちか。

中村 建治(なかむらけんじ)
1946(昭和21)年、山梨県大月市生まれ。明治大学政治経済学部卒業。鉄道史学会会員。鉄道史に親しむ一方、駅舎に関心を持ち、現在も全国行脚の旅を続けている。著書に『中央線誕生』『東海道線誕生』『山手線誕生』『日本初の私鉄「日本鉄道」の野望』『明治・大正・昭和の鉄道地図を読む』『鉄道唱歌の謎』、分担執筆に『鉄道史人物事典』などがある。

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Posted by ブクログ


銀座にあった胸像を見て、この人はなんで胸像になったんだろうと不思議に思って、この本を読みました。

だいたい、三つの要素が混ざった話でした。
・都市交通の発展
・政治的な臭いやつ
・早川徳次の情熱と意地

歴史書のようにも感じた。ロンドンから地下鉄を導入するってのが今回の話だけど、ロンドンで地下鉄が発明されて導入する話も知りたいなと思った。

面白いのは登場人物のほとんどが50越えのおっさんてこと。ただ、こんな50歳にはなりたくないなていう人がほとんどだった。(性格が嫌いとかじゃなくて、気疲れするだけで、そんな楽しくなさそうや立場ということ)

三枝匡さんの本よりもリアリティがあって泥臭い感じが強い。その分、商社で苦労した人とかが休日に読んだらゲロ吐きそう。

渋沢栄一、小林一三、若き頃の佐藤栄作も出てきて、ちょっと不意をつかれた。

このゴタゴタがあったのが、第二次世界大戦中なのにそれをあまり感じさせなような内容だったのには少し違和感を感じた。

あと、政治的要素については、インドとか南米諸国はもっと酷いんだろうなと何故か思った。

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2018年12月29日

Posted by ブクログ

地下鉄創世記のギラギラとした覇権争いが描かれている。佐藤栄作が、課長時代に営団を創り上げたのは驚いた。

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2015年02月05日

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