あらすじ
大陸東部の穏やかな街、リアフィアット市。
そんな街の片隅に、店員二名の小さな宝石店があった。――『スプートニク宝石店(ジュエリー・スプートニク)』。
従業員のクリューは、どこか言動の幼い、よく笑いよく怒る、栗色の髪の女の子。
一方、店主のスプートニクは、嫌みっぽく口の悪い、そのくせ外見だけは無駄に良い意地悪な青年。
そんなふたりが営む宝石店では、今日も穏やかに、賑やかに時間が過ぎていく。
しかし、クリューにはある不思議な体質があった…――「宝石を吐きだす」体質。それはふたりだけの秘密。
この体質のせいなのか、ふたりの日常は、ゴロツキやら警察局や魔法少女やら魔女協会やら…
なんだか不思議な出来事に巻き込まれていく…。
宝石に愛された少女の、甘くて淡い、ファンタジーノベル開演。
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Posted by ブクログ
この本は、宝石に愛された少女の、甘くて淡いファンタジーノベルです。主人公の女の子のかわいい日常が描かれていて、ワクワクしながら読むことができました。
Posted by ブクログ
宝石を吐き出す体質の女の子と口の悪い青年の二人が経営する宝石店の話。
魔法も登場するファンタジーものですが、レジや冷蔵庫などの機械が存在したり警察が登場したりするので、近代ぐらいがモデルになっているようです。
主人公の出自が重いものだったりしますが、主人公たちのやりとりや憎めない悪役など、全体的にコメディタッチで読みやすかったです。
Posted by ブクログ
なんだこの可愛い生き物は!顔はいい宝石商の青年×宝石を吐くという特異体質の女の子のラブコメ。
10代前半と思われるクリューちゃんが可愛すぎる。スプートニクさん大好きで泣いたり笑ったり怒ったり、スプートニクのことを思っていつも表情が変わる。よく分かっていない単語を、大人ぶりたくて使う背伸び具合も可愛い。
スプートニクも顔がいいだけではなく、表立った態度であからさまには見せないけれど、クリューことクーのことを大切に思って大事にしているのが分かる。
この二人の距離感とクーの女の子らしい可愛さ、スプートニクの一本芯の通った感じが心地よい。
「宝石を吐く」という特異体質は、本書の舞台であるファンタジー世界でも決してプラスにならない、人に狙われる厄介な体質であるというシビアな世界観もマル。
親しい人がいる街で、宝石店を営むというなくしがたい日常が、いつまでも続きますように。
あとタイトルは「宝石吐き」で正解だと思います。宝石を吐くというぎょっとして人目を引くタイトルこそが、この物語をそのまま示していると思う。
Posted by ブクログ
宝石を吐きだす体質の少女と青年店主が働く宝石店の話。ク―かわいいわあ。あざといとも言いますがwスプートニクとクリューの関係がすごく好きです^^