あらすじ
会津藩ゆかりの地に残る伝承・怪談を、史実に基づき小説化した怪談短編集。恐怖に陥れるだけが怪談ではなく、ウィットに富み、地方色にあふれ、豊かな文学としての怪談を、直木賞作家の筆が甦らせる。 「亡霊お花」「恋の重荷 白河栄華の夢」「晋州城の義妓」「かわ姥(うば)物語」「思い出かんざし」「骸骨侍」「名君と振袖火事」の7編を収録。いまや「会津といえばこの人」となった作家・中村彰彦の、初にして珠玉の怪談小説集!
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Posted by ブクログ
私の大好きな中村彰彦さんの短編集、時代小説、歴史小説と言うよりも史実小説と言えると思います。読んでいて時代言葉、歴史言葉、武家言葉が華麗にちりばめられているところがすごいです。艶話的なお話もあり楽しく読みました。怪談話と言うよりも教訓めいたお話があり納得しながら読み進めました。特に「名君と振袖火事」の保科正之の行動についてはすごい、今の時代に必要な人材ではないかと思ってしまいました。また中村彰彦作品を読んで見たくなりました。特に「遊撃隊始末」の復刊が待たれます。