あらすじ
ロンドン在住、元国連職員の著者が見た「日本は世界でかわいそうな国だと思われている」という現実。若者の自殺、「社畜」的働き方、「人付き合い地獄」の社会、「みんなで不幸になろう」という足の引っ張り合い、グローバル人材なんて育つはずもないおかしな教育、何でも人任せで自分で考えない「クレクレ詐欺」。空気を読み過ぎて「セルフ洗脳」に陥る日本人たちの「貧しさ」を、世界の現実と対比させながら問いかける。
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Posted by ブクログ
○作者は、英国在住の情報通信コンサルタント、ライター、ブロガー。国際経験(大学留学、米国、欧州の企業・国際機関での勤務経験)を生かし、現在の日本・日本人についての見解を論述。
○独自の視点から、日本の常識、日本人の常識といった日本の日常生活を批判的に評価するとともに、これからの世界で取り残されないための方法論等にも言及。
○著者の経験から導き出された視点は独特で、分かりやすく興味深い。「働き方を変える」「自分のこととして考え行動する」「多様性を受け入れる」という結論については、絶対的に賛成であり、著者の思いが伝わってくる。(内容的には今さら当たり前ではあるが・・・)
○他方、一般論や日本の伝統的な物事について考察の甘い(持論に拘泥しすぎるキライがあり、ニュートラルな分析がなされていない。)論述も多く、「話半分」で聴くのが良いのかもしれない。何より、「イギリス絶対主義」という印象を生んでしまいがち。