【感想・ネタバレ】孫子に経営を読むのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

日本の経営学の第一人者、伊丹敬之氏
が経営の視点から読み解いた一冊。

孫子から経営について含蓄のある言葉
を30選び、トピック毎に再構成した
内容。

それにしても、著者が選ぶ言葉が秀逸。
「兵は国の大事なり」「兵は詭道なり」
等の有名な言葉が選ばれている一方、
「おっ!それを選びますか!」と感心
する言葉も選ばれている。

例えば「勝ちを知るに五あり」。これ
は有名な謀攻篇の一説「彼れを知りて
己を知れば、百戦して殆うからず」の
直前の言葉。通常は名文句に隠れて
しまう所だが、著者は敢えてこの言葉
に注目し、経営学者らしい視点で、
この一説の意義を考察する。

又本書は、孫子の言葉を岩波文庫版の
金谷治の新訂「孫子」から引用し、頁
が記載されてるため、岩波文庫版を
メインに孫子を読んでいる私にとって
本文を参照するのに大変便利であった。

経営学者視点の解説が非常に参考に
なる一冊。

0
2015年06月29日

「ビジネス・経済」ランキング