あらすじ
東京のAMラジオ局で、朝の帯番組のパーソナリティーを務める久世遼太郎は、木曜日の新しいゲストに、山崎ぶたぶたという人物(?)を迎えることになった。ぶたぶたの悩み相談コーナーは、一味違う答えがもらえる、とすぐ大人気に。今日もラジオに耳を澄ませると、ぶたぶたの渋い声が聞こえてくる。それだけで、不思議と心が落ち着くんだな。胸に響く3編を収録。
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Posted by ブクログ
目次
・ぶたぶたにきいてみよう
・運命の人?
・ずっと練習してたこと
『ぶたぶたの本屋さん』の続編。
ブックカフェを営みながら、ミニFMで本の紹介をしていたぶたぶたさんが、AMラジオの悩み相談コーナーも務めることになったという話。
ラジオの人生相談みたいのを聞いたことがないのでわからないけれど、それほど深刻ではなく普遍的な悩みなので、本にするとそういう感じになるのかな。
本当ならぶたぶたさんの渋い声で説得力ある語りを聞きたいものですが。
Posted by ブクログ
いてほしいおじさん、を書くのに、豚のぬいぐるみが必要なんだな。中編3つというのが、読んでいて楽な大きさ。ときどきこういうのが必要になる。
「そういう気分になったときに自分の気持ちをどうするか」、はこの時代人間には言いにくいセリフだなあ。「劣等感や焦燥感は妄想、どうせするなら楽しい妄想、とか、できることは精一杯している、それで十分評価されてる、でも本当はそれ以上のこともしたい。向上心に身体がついてこなくて残念だと思っている。でもそのせいで過剰なダメージを自分に与えちゃもったいない。残念に思ってもそれ以上悲しむことは妄想、考えなくてもいいこと。考え始めたら別の楽しいことを考えて気持ちを切り替える。」
ほんとにありがたい。