【感想・ネタバレ】やっぱり会計士は見た! 本当に優良な会社を見抜く方法のレビュー

あらすじ

ソフトバンク、ホンダから、三越伊勢丹、ZOZOTOWNまで
決算書の数字から読み解く「本当に強い企業」、「危ない企業」
会計士の鋭い目は見逃さない、日本企業の明と暗

◎ヤマト:稼ぎ頭の宅配便事業が“実質赤字”だった!
◎イオン:成長著しい金融事業で利益の半分が流出!?
◎三越伊勢丹とZOZO:売上高が1兆2000億円と700億円の両社で株の時価総額が大逆転。投資家が重視する指標とは?
◎ホンダと花王:潤沢な内部資金で自社株買いを選んだワケ
◎ソフトバンク:数兆円規模という空前の投資を続ける。その成否のカギを握る数字
◎日本郵政:バブル期から続く日本企業の海外M&A失敗の轍を踏む

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

公認会計士である著者がヤマト運輸やZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイやソフトバンクなどの有名企業が行ってきた事業をもとに決算書を用いてその事業の舞台裏を会計知識の乏しい人でもわかりやすく解説した一冊。

著者の作品は本書以外にも読んだことがあるのですが、本書でも順を追って説明されており非常にわかりやすくてスラスラと読むことができて理解が進み、決算書から筆者が唱える日本経済の未来において重要なことが伝わってきました。
資本の回転速度と利幅という経営において大事な2つの点をもとにヤマト運輸やイオンといった有名企業の実際の決算数値をもとに分析されているのですが、行動の裏側を理解したうえで解説されているので説得力があり会計に対する理解がかなり深まりました。
また、PERやROEなどの投資指標の解説もあり、勉強になりました。

本書のなかでもヤマト運輸で解説されているセグメント別の利益を分析して、減益のところに大ナタを振るうことの重要性やコナミで解説されている自社株買いによって配当金支払いの軽減メリットがあることや日本電産で解説されているM&Aでのものさしを持つことの重要性などは読んでいてたいへん勉強になりました。
また、キャッシュフロー計算書が粉飾決算を見抜くうえで有用であることを理解できました。

本書を通じて、業績や不祥事などが決算書の会計数値に如実に現れていることを感じました。そして、難解な会計の知識をここまで理解しやすく解説されていることに感嘆しました。
また、本書で得た知識は決算書を見る際に大変有用なものであるので今後も活かせると感じました。

最後に、会計についてわかりやすく解説された本を多く出版されてきた著者が本書執筆後に亡くなられたことは大変残念でなりません。
ご冥福をお祈り致します。

1
2018年04月03日

購入済み

話題になる前に

前巻に引き続き、各社が話題になる前に、分析がされているようで、楽しく読めました。まだ、話題になっていない会社の話をもっと見てみたい気もします。

0
2018年11月11日

Posted by ブクログ

第一弾に続き面白かった本。

新しい知識を入れてくれた。
新しい分野の知識を仕入れるのは楽しくて仕方ない。

0
2020年03月02日

Posted by ブクログ

公認会計士の著者による人気シリーズ本。巷で話題となった企業の有価証券報告書をかき集めて、分析。その企業の特徴、長短所をわかりやすく解説してくれる。いわば、会計界の池上彰のような存在。

コーヒー1杯200円のドトールと600円のルノアールの2社を資本回転率を使って比較。クロネコヤマトやイオンのセグメント別決算書から実は本業が利益の足を引っ張っている現状を見抜く。などなど、相変わらずの鋭い着眼点。が、本書の後半からパワーダウン。企業分析より、正義の会計一般論を垂れ流し始める。

調べると著者は2017年に死去し、本書が遺作となった。後半がイマイチなのは体調のせいだろうか。

0
2018年06月14日

Posted by ブクログ

前川さんの遺作。
世間を騒がせた企業について、財務面からその問題点を語ってみよう、というおなじみの切り口に加え、日本企業全般の傾向を取り出して、経営者はこういう財務政策をとるべきだ、そうすれば株価もあがる、そうすれば年金を通してみんなが豊かになる、といった言わば著者からの日本経済への提言といった趣の内容も。
結果として、対象としている読者層が、財務分析を勉強したい人なのか、株価が上がりそうな企業を探したい投資家なのか、上場企業の経営者なのか、よくわからずに拡散してしまったきらいがある。
ただ、もしかしたら著者は死期が近いことを自分でわかっていて、言いたいことを全部この本に詰め込んだのかもしれず、あまりそこを責める気は起きない。
今後、企業の経済ニュースを決算書から切り込む著者の文章を読めないと思うと残念。
ソフトバンクの営業キャッシュフローは相変わらず横ばいですよ、と天国の著者に報告したい。

0
2018年07月12日

Posted by ブクログ

経営者向きの内容。現場担当者(しかも経理部門ではない)としては読み物としてはオモシロイけれど実務にいかす場面がない(=本の内容が悪いわけではなく、あくまでも自分が担当している業務との兼ね合いの問題。だったらここに書くな、というハナシもあるが・・・、私的感想なのでお許しを)。

0
2018年05月17日

Posted by ブクログ

序盤の「資本の回転速度」は、ドトールとルノアールやトヨタのかんばん方式を例に挙げながら書かれており大変わかりやすかった。
けど会計の本は基礎知識がないと非常に難しく感じる。

0
2018年04月10日

「ビジネス・経済」ランキング