あらすじ
TVアニメ第24話「最後のシ者」から分岐したもう一つの『エヴァンゲリオン』の可能性の物語。十年の時を経てここに蘇る。電撃ホビーマガジンにて連載された人気小説連載がついに電子化!
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Posted by ブクログ
シンジと一体化した初号機。獣と化す2号機、。ゼーレの傀儡となった0号機。天使紛いのユーロ機。未だ謎のアルマロス。
2巻終盤で五つ巴の大混戦が迫力があって面白い。
1巻を読んでいた時はこのシリーズの映像化を期待していたが2巻終盤の展開のスケール感や細かな描写を見ると映像化は難しいと感じた。
Posted by ブクログ
" シートの後ろ存在定義大ドライブ横、アレゴリカユニット分コクピットインテリア内に増設されたブレーカーボックスに取り付いた。" p.61
" 大量の蒸気が吹き上がることから見ても解るように、箱根火山は死火山ではない。
ただし頻繁に噴火するような浅いマグマ構造の火山でもない。
箱根のすぐ北では、フィリピン海プレートが北米プレートに向かって突出する指先のように潜り込んでいるが、その指先のツメが縦に割れるように断層が走っている。
箱根より北を平山断層、南を丹那断層という一本の裂け目で、箱根火山の場所に菱形の地盤歪みを挟む形で東西は擦れ合う。これがプレート運動の歪みで、地下のマグマ溜まりの上に定期的に傷口を開けば、水蒸気爆発もあるし山全体が膨れたりもする。
そんな地学的修羅場に側面をこすられながら存在する旧ジオフロントは大きな卵形の空間で、音響探査による発見時には、新しい山体の溶岩ドーム崩落で埋まった古い時代の小カルデアだと思われていた。だが発掘によって、その壁があまりに平滑で、中央に埋もれていたリリスが発生させた空間跡と推論が変更されるに至る。
詰まるところ旧ジオフロントは確かにヒトが掘り出しはしたが、構造そのものはリリスが自分で作った。そうでもなければプレートと断層がせめぎ合うナンセンスな場所に、ヒトの技術で地下都市が出来る空間があろうはずもない。" p.278
" およそあらゆるエヴァンゲリオンのプラグシートの後方には、明らかに時代遅れな巨大スピンドルメディア《論理定義大ドライブ》がある。
起動状態のエヴァは、コアに染み込んだ誰かの思念の暴走か、パイロットの過剰同調がなければ、手放しの状態では人の形態すら維持できない。論理定義大ドライブは、常にエヴァが何者か、どんな姿をしているのか等、あらゆる存在情報を繰り返しエヴァに流し込み続けるエヴァ制御の根幹だ。
機能進化、自己修復、劣化、退化、エヴァは常に自分で形を変える存在だ。
それらによって劣化しない、上書きされない絶対情報としてのこの大仰なメディア形態が、いま回転を停止している。" p.295
カンフー映画は、ストーリーそのものには大した価値がないと理解した幼少の頃、映画を見ながらずっとカンフーしてればいいのにと思ったことがある。
先ごろ『ヤングマスター』を再視聴したときのこと、ずっとカンフーが続いている、ずっとアクション状態なのに退屈してしまった。映画に限った話ではないが、緩急は重要であると改めて理解した。とはいえダレ場は否定する。
物語は、緊急事態というか、天災が継続しているような状況が続いている。急状態が続いている。緩はあってもごく短く、不足を感じる。
美味しい料理でも過ぎれば飽きる。引用しているということは美味しい料理であるということ。味変が足りない。
「論理定義大ドライブ(P.61では存在定義大ドライブ)」とは、映像描写では斜め後方からコックピットを俯瞰した構図で、パイロットシート後方で回転してるCDみたいなやつのことだろう。こんなご大層なシロモノだったとは。
『シドニアの騎士』のヒロインは著者の特殊性癖の極みと思っていた。アスカエヴァ統合体は先駆者かもしれない。あ、エリアルがいたか。