【感想・ネタバレ】最高のチームに変わる「仕組み」のつくり方のレビュー

あらすじ

チームリーダー・マネジャー必読! ●望ましい行動が測定、評価される●具体的な行動を表した言葉が使われる●無駄なことをやめる●簡単なコミュニケーションで信頼関係ができている。これが、「仕組み」のある理想的な環境といえる。 仕組みの導入は、「部下を思い通りにコントロールする」 「行動の一つひとつを管理する」と、解釈されがちだが、そんなことはない。目的はあくまでも成果を出すことにあり、部下が喜んで自発的に仕事をしてこそ、成果は出るのだ。長時間労働の是正や働き方改革の実行計画がまとめられる中、多くの職場で働き方の見直しを迫られている。残業ゼロを実現して、生産性アップも求められる、現場リーダー・マネジャーはいかにチームをまとめていくのか。著者の提唱する「行動科学マネジメント」をベースに、部下の行動、チームを変えるための現場でできる「仕組みづくり」を解説する。

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Posted by ブクログ

石田淳著書
◆社内の温度差を理解する
組織論では、2:6:2の法則があり、上位2割のハイパフォーマーが会社の業績を支えている。将来的にリーダー、マネージャーになる存在。出世したい、もっと稼ぎたいという上昇思考があるのは、ここの2割だけ。残りの8割は、安泰、自分の時間を確保したいと思っている人が多い。
◆自分で考えろは最悪の言葉
使えない人間を使えるようにする事こそが、現場で部下を管理するリーダー、マネージャーの仕事。
結果に結びつく行動を見極め、具体的な指示を部下とコミュニケーションを取りながら伝えていく事は、リーダー、マネージャーの重要な仕事。
◆生き残るのは残業ゼロの企業だけ
少子高齢化が進み、労働人口が現状する日本では、仕組み化する必要がある。仕事に人をつける。
2030年には日本の人口の1/3は65歳以上となる。働き方改革の真の目的は、グローバル企業を作る事。日本以外で稼げる企業を増やす。
◆具体的な行動を教える
電話、挨拶が出来ない人にしっかり行動を教えられているか?様々な背景があって、出来ていないので、具体的な行動を教える。
マネジメントの目的は、部下に成果を出させる事に尽きる。
◆プレーヤー目線を捨てる
K(勘)、K(経験)、D(度胸)は、仕事を属人化させてしまう。
◆着目するのは行動
リーダー、マネージャーがフォーカスし、変えるべきものは、部下の行動。
先行条件→行動→結果。行動科学では、ABCモデルと呼ばれる。つまり、自分にとってメリットあるものであれば、その行動を繰り返す。
◆行動分析と数値化はリーダーの役目
行動を振り返る事、つまり仕事の行動を分析していくのは、リーダーやマネージャーの役目。客観的な観察、分析して、行動を分解してステップ化する。その時極めて重要なのは、数字の裏付け。
◆結果に繋がるピンポイント行動
明確な指示に必要な言語化能力。成果に結びつく行動の事をピンポイント行動と言う。EX)チェックリストの作成、次回訪問のアポイント取り、競合他社の調査など。
競合他社の〇〇社のHPから前月の売上データを調べ、自社商品と比較し、安価で提案しよう。など。
◆具体的な指示が無いと部下は動けない
成果を出している人間の行動を観察、分析し、数値目標をつける

成果に直結結びつく行動=ピンポイント行動を見つける
↓それを具体的な言葉にして明確に伝える
MORSの法則
計測、観察、信頼、明確
それが揃って初めて行動と言える。
◆会議で決める事は明確になっているか?
◆カギを握るタスクの仕分け
重要、緊急の4章限に分ける。
◆社長、経営方針を翻訳する力
◆部下とのコミュニケーション
新任マネージャーは、上司から受けた指導をしてしまう。部下の一人一人の価値観を知る事がコミュニケーションの目的。
1日1回のヒアリングの仕組み
相手が何に困っているか?を聞き出す。具体的にアドバイスをする。
◆褒める事を仕組み化する
行動の動機付け。正しい行動を褒める。
◆セルフマネジメント力
動機付け、行動の補助、行動のハードルを下げる
お気に入りのカフェ、環境、すぐに学習出来る環境を作るなど。
【継続出来る人のセルフチェックリスト】
今日のTodoリスト
今週のTodoリスト
今月のTodoリスト
緊急では無いが、重要な仕事のタスク管理
本日の良い事
部下への声掛け
困っている、不安に思っている、相談事
◆部下の話を聞く耳を持つ職場を作る
毎日の声掛け、週一の個人面談
今困っている事を聞く。
◆スモールゴールを繰り返して大きな目標を達成する

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2025年06月13日

Posted by ブクログ

今の時代の考え方に合わせた指導をしよう。
といった内容で、背中を見て育て全盛期の世代が20代の指導をする必要が出た場合には役に立つかもしれないが、20代が20代をマネジメントするベンチャーにいる身としてはあまり参考にならなかった。。

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2025年06月02日

Posted by ブクログ

人口減少、働き手減少、グローバル化、世代間の常識の違いなどに直面している現代で、新たにリーダーや管理職になった人が意識すべきことが書いてある。
管理職になったら、またチームが上手く回ってないと感じたら読むと良い。
内容はあくまで、どう意識すれば良いか、が書かれていて、具体的な仕組み作りについては書いてない。若干タイトル詐欺。
「リーダーになったらまず読む本」とかにすればいいのに。

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2024年09月25日

Posted by ブクログ

マネジメントに精通した著者がチームを運営するうえで欠かすことのできない仕組みのつくり方について書いた一冊。

好かれることではなく自発的に結果を出せる行動を繰り返すことのできる組織にするための仕組みについてのノウハウが書かれており勉強になりました。
そして、仕事に人をつけるために標準化することがこれから少子高齢化が進んでいく日本において必要なことであるということを感じました。
ハイパフォーマーに頼らない、報酬より自分の時間を持つことを重視する、無駄を省くために劣後順位を決めること、飲み会などのコミュニケーションの取り方を従来のものから変えること、曖昧ではなく具体的に伝え再現性を高めること、部下には困りごとを声をかけたり、行動を褒めたりしてコミュニケーションをとることなど組織において大事なことを具体的に学ぶことができました。
チェックリストの使い方、暗黙知を言語化すること、タスク分けし重要だが緊急ではない仕事を日々こなしていくこと、行動を続けていくためのハードルを下げたり、後押しの工夫をする技術などは今まで思っていたこととは違うもので読んでいて目から鱗が落ちました。

本書を読んで時代が変わり、見込み客が少なくなった今実践よりも仕組みをつくることが大事であることを感じました。そして、本書で紹介されているものは難しい技術ではなくコミュニケーションの取り方など意識すればできるものも多くあるとも感じました。
本書で学んだ技術を使って少しずつ進んでいくことが最高の組織を作ることにつながる近道であるとも感じた一冊でした。

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2021年11月09日

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