あらすじ
息切れ、めまい、もの忘れ、疲労感 …。
多くの人は40代を過ぎたころから体に異変を感じ、健康商品への出費が増え、そこに狙いをつけたメーカーが様々な不調に対応した商品を宣伝していきます。
しかし、実はその悩みの原因が、あなたが飲んでいる薬やサプリ、または実践している健康法のせいだったらどうでしょう ?
不調を治すためにやっていることが、実はすべて裏目に出ているとしたら ?
残念ながら、現代ではその可能性が否定できません。
優秀な科学者たちの研究により、有名な薬、サプリ、健康法でも深刻な副作用が少なくないことがわかってきたからです。
そこで本書は、科学的に信頼性が高い情報をもとに、注意して使うべき薬、飲んではいけないサプリ、実践すると逆効果な健康法、意味がない健康商品についてまとめました。
さらに最終章では、「何をすれば本当に健康になれるのかがわからない」という中高年や高齢者の方に向けて、科学的なガイドラインを紹介しています。
日々の暮らしに役立てていただければ、望外の喜びです。
※内容の一部
★薬とサプリの残酷すぎる3つの真実
真実1 医者でも薬とサプリの本当の害はわかっていない
真実2 そもそも薬やサプリには思ったほどの効果がない
真実3 ヒトの体は、どんどん副作用が出やすくなっていく
★飲むと体を壊す8つのサプリ
マルチビタミン/ビタミンC/カルシウム/ビタミンA/ベータカロチン/フィッシュオイル/ビタミンE/ビタミンB群
★あなたの寿命を縮める9タイプの薬
「服用危険」な薬リスト
危険な薬の正しい減らし方は ?
「危険な薬」を正しく減らすためのフローチャート
★決して信じてはいけない6つの健康法
糖質制限食/ベジタリアン/マクロビオティック/腰痛治療(の一部)/ココナッツオイル/グルテンフリー食/癌の代替療法
★金を出すと損をする13の健康商品
マウスウォッシュ/サラダ油/もの忘れの薬/甘酒/ローヤルゼリー/青汁/ヒアルロン酸/セサミン/プラセンタ/栄養ドリンク/イチョウ葉エキス/グルコサミン/コンドロイチン/磁気治療
★結局、私たちは何をすればいいのか?
やるべきこと1 良い友人を作る
やるべきこと2 カロリーの「質」にこだわる
やるべきこと3 歩く! 歩く! 歩く!
■著者 鈴木 祐(Yu Suzuki)
サイエンスライター。1976年生まれ。慶應義塾大学SFC卒。
年に5,000本の科学論文を読み続け、雑誌やウェブで最新の健康科学の執筆を手がけている。
近年では自身のブログ「パレオな男」で健康、科学、心理に関する最新の知見を紹介し続け3年で月間100万PVを達成。
著書に一生リバウンドしないパレオダイエットの教科書」(扶桑社)など多数
皆さんは普段、薬やサプリを利用していますか?
私はこの本を読むまで、マルチビタミンのサプリを利用していました。
かつては自身も、何度も騙されていたという著者。
当時疑問をもった著者は、正確な情報を見つけるため、地道な作業を十数年繰り返したと言います。本作はそのような経験をもつ著者が、科学的根拠に基づいた情報から、薬やサプリの恐ろしい事実を紹介しています。
私がサプリメントを利用していたのは、推奨されている栄養を取るにはサプリメントの方が効率がいいと思っていたからです。
しかし筆者は、「マルチビタミンはかなりの確率で意味がない」と言います。
根拠に基づく主張を目にし、サプリからの栄養摂取と食事からの栄養摂取では思っていた以上に大きな違いがあることを知りました。
また、真実を知ったことで、改めて自身の食習慣を見直すきっかけができたのは、嬉しいことでした。
本作では正しい情報の見分け方にも触れられています。
そのため、本に書いている真実を知るだけでなく、今後の情報との向き合い方にも影響を与えてくれる一冊です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
サプリってなんか信じられないな…と思っていたけど、論文やデータで信じなくていい根拠を教えてもらえました。新鮮な野菜、肉魚を自分の手で調理して食べる。結局これなのですね。
Posted by ブクログ
字が大きくて読みやすい。
気づくとサプリ飲みすぎな自分がいて、リストラしたいので読んでみた。
読んでみた感想としては、どこまで信用して良いものかと。サプリでなく、食事から全ての栄養素が取れれば良いのは理想だけどね。
反対意見が聞きたいな。
以下ピックアップ
・専門家の意見は1番信用できない。
・マルチビタミンはかなりの確率で意味がない
人体に害が出る可能性も否定できない
目にもよくないかも?
・ビタミンCも効果よくわからん
目に悪い?白内障、
虫歯リスク上がる
・カルシウムも効果なし
心臓に良くない
心筋梗塞リスクアップ
・βカロチン、ビタミンAは寿命が縮む
・フィッシュオイルは酸化しやすいので鯖缶で取るべし
・ビタミンEもおなじく
・結局ダイエットは1日の摂取カロリーが大事、どのダイ
エット法も大差なし
・糖質制限食を5年以上続けると死亡率1.3倍
・野菜が多い食生活は身体に良い
・マクロビオティックはビタミン不足による、骨軟化症の
発症率が増加する傾向あり
・適度な肉や魚は欠かせない
・腰痛の原因はストレス
心理カウンセリング、とくに認知行動療法がおすすめ
(薬編)
ビアーズリスト 危険な薬のリスト
・ビタミンBにはメリットなく、副作用あり
心臓のダメージ増える可能性
白内障、肺がんリスク
(健康法)
・マウスウォッシュ 糖尿病リスクあがる。口内の良い菌が
死ぬから。緑茶を飲めば良い
・サラダ油は酸化しやすいので身体に悪い
Posted by ブクログ
あのサプリは効かない。この薬は意味ない。じゃあ、どうすれば良いのか? 答えは、良い友達を持つ。カロリーの質にこだわる、歩く! だそう。
Posted by ブクログ
“パレオな男”さんの著書。いつも通りしっかりエビデンスに基いて主張されているので信憑性は恐らく高いであろう前提で参考になりました。
ただしどこまでいっても、統計的に正しかったりあくまで可能性であったりするので著者の方も書いていますが鵜呑みにしないことが重要です。
■メモ
サプリメントにおいてはマルチビタミン、A、B群、C、E、カルシウムやベータカロチン、フィッシュオイルあたりが飲むと危険、正しくいうと健康リスクがある可能性がある。プラス側の効果は確証的に言えない、つまり効果があるといいきれない。ビタミンCに至ってはpH値に影響して虫歯のリスクを引き上げる。抗酸化物質なども含めて新鮮な果物や野菜で摂ること推奨。
ローヤルゼリー、ヒアルロン酸、グルコサミン、セサミンなども眉唾であるのは想像通りで納得したが、まさか青汁や甘酒もそうでもなかったとは、、でもよくよく考えると甘酒などは米でしかないので言われてみればそりゃそうだの世界。
結論としては、肉・魚・大豆・野菜・果物など日本のスーパーで手に入る物をバランス良く食べてしっかり運動して楽しく暮らすが一番ということに。