あらすじ
メビウスの帯,クラインの壺,オイラーの多面体定理,ポアンカレ予想など有名な幾何学をとりあげ,多様体の魅力に迫ります。
ポアンカレ予想は位相幾何学の予想の1つですが,きちんと理解しようとすると3次元の壁にぶつかり,あきらめてしまう人もいるようです。
本書では,身近な例を豊富に使って親近感がわくように説明します。多面体や次元がイメージできるようになるでしょう。
サーストンの幾何化予想にも言及します。
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Posted by ブクログ
ポアンカレ予想について、数学の専門家ではない一般人に向けて、真っ向からの解説を試みた書。とはいえ、高校数学くらいの知識を有した人が読者対象となる。数学に興味があり、ポアンカレ予想というキーワードを知っている人であれば、興味を持って読めるだろう。
ポアンカレ予想とは、いったい何を予想しているのかの説明が半分以上なされ、それがあるからこそ、難しいけれど何とか理解しようという意欲が沸く。ポアンカレ予想を通して位相幾何学(トポロジー)について学べたのが最大のメリット。当然ながら、本書だけで理解できるわけはないので、類書に挑戦したくもなる。でも、やはり内容は難しかった。2回読まないと分かったつもりにもならなかった。
3次元多様体(4次元空間に存在する物体)は紙の上では表現できないので、直感的な理解が難しい(数式での表現は単純だけど)のが自分にとってのハードルだった。図形を扱う学問であるが、「目で観るんじゃない。心で感じるんだ」と何度自分に言い聞かせたことか...。