あらすじ
イギリスのEU離脱、反イスラムなど排外主義の広がり、トランプ米大統領誕生……世界で猛威を振るうポピュリズム。「大衆迎合主義」とも訳され、民主主義の脅威と見られがちだ。だが、ラテンアメリカではエリート支配から人民を解放する原動力となり、ヨーロッパでは既成政党に改革を促す効果も指摘される。一方的に断罪すれば済むものではない。西欧から南北アメリカ、日本まで席巻する現状を分析し、その本質に迫る。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
ポピュリズムという概念が近年急速に広まり、現在ではかなり人口に膾炙している感がある。しかしながら、トランプの強烈なイメージが先行し、その厳密な意味や変遷が必ずしも正確に解されているとは言い難い。本書を通じてポピュリズムの出自や変遷、そして現在地の一端を垣間見ることができた。ポピュリズムといわれると、どうしても極右やネオナチといったイメージが付きまとうが、現代の主要なポピュリズム政党は、リベラルな価値を全面的に受け入れたうえで、移民排斥や反イスラムといった主張を展開している。
Posted by ブクログ
ポピュリズムは民主主義と対照的な関係ではなく、むしろ民主主義の追求が純化したものであることがわかった。代議制民主主義によってエリートの政治になっているのを取り戻すための直接民主制の希求が見られた。
ただ、エリートの領域は必ず民主主義に必要であり、極端な直接民主制は、
非合理的な意思決定や無知による政策ミスなど起こってくるんだろうと感じた。
コロナへの反知性的な大衆の反応を見るとますます国にはエリートだけで決めてもらう部分が必要だと感じた。