あらすじ
大吾郎と珠緒のラブラブにあてられて、文乃、千世、希は羨ましいと思いつつ、まだ牽制しあうばかりの日々。そんな中、夏帆の活躍で同好会は盛り上がっていく。卒業式を経て、同好会は卒業旅行を計画。しかし、そこには夏帆の危険な思惑が。唯一、夏帆の策謀に気づいた文乃の孤独な戦いが始まる!? 同好会の命運はいかに。文乃の親友、叶絵が投げつける課題に巧はついに、男の決断を迫られる!? 日常系、ハイテンション学園ラブコメ、第六幕開演!!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
前巻での夏帆さんの真意が分かるお話。なので、セットで読むことをオススメする。というより、そうしないと話が繋がらない。
また委員長・鳴子叶絵の男前振りが発揮された話でもある。
3学期の間だけという短い期間に入部した夏帆さんと珠緒先輩。
彼女たちの卒業式を無事に終え、ドイツへ留学するという夏帆さんの「思い出」作りのため、卒業旅行を企画する迷い猫同好会。
しかし、これら迷い猫同好会へ入部から始まる一連の出来事が、夏帆さんが仕組んだ思惑であることに、誰も気づけない。
が、ただ一人、文乃だけが気づいた。バレンタインでの夏帆との一件を巧から聞くことで。
文乃の性格を利用し、言葉上手に巧を誘導し、巧もろとも千世が持つ「おともだち」を手に入れようとした夏帆の策略も、結局は様々な迷い猫を受け入れてきた巧自身によって阻まれてしまう。
自分が主役から、みんなが主役であることに気づかされたことで。
なお、家康の意外な一面を見ることができた夏帆さんとの会話は、結構心に染み入る、良いシーンである。
そして、サクラの季節を迎え、巧たちは2年生に進級する。