あらすじ
戦国屈指の名軍師・黒田官兵衛の嫡男に生まれた黒田長政――。幼少時は信長のもとで人質となり、危く処刑されるところを父のライバルである竹中半兵衛の機転で命を救われた。その後、長政は秀吉の「毛利征討」で初陣を迎える。外交・軍略で辣腕を振るうが、決して最前線には立たない巨大な父の存在に反発を覚えて、長政は戦場での「鑓働き」に頑固にこだわった。だが、天下人の秀吉も畏怖した官兵衛の「智謀の才」は、確実に長政にも受け継がれていたのである――。秀吉の死後、石田三成と激しく対立した長政は、豊臣体制で冷遇されていたこともあり、次の天下人を家康と見込んで関ヶ原では東軍に味方する。長政は、福島正則など豊臣恩顧の大名を東軍に繋ぎ止め、また小早川秀秋をはじめとする西軍の切り崩し工作にも縦横無尽の活躍を見せ、東軍勝利の立役者となる。家康から「一番の功労者」と讃えられ、筑前52万石の大大名となった勇将の生涯を描く!
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Posted by ブクログ
言わずと知れた官兵衛の子。
天才軍師の長男としての生きざまが描かれています。
戦国末期の将としては稀な謀将ではないかと思います。
そして、官兵衛にはない戦闘意欲。
ですが、ゲーム信長の野望での能力値は「統76、武70、知80、政79」と微妙な感じ。もう少し武勇と知略があっても良いような…。
と、ゲームの話はともかく。
本編でもう少し又兵衛との話も読みたかったなぁ~。
Posted by ブクログ
黒田官兵衛の息子、福岡藩52万石の初代藩主です。
謀略だけでは出世できぬ(父もいるし)と考え、
武略の方で功績を積み上げるも認められず(父もいるし)、
朝鮮半島では徒労に終わったものの、
ここぞというときに、その人しかできないこと(関ヶ原直前の福島正則の説得)をやってのけたために、父を超えたというものです。
もちろんこの説得をやってのけるには、上記のような出世できな時期に醸成した関係というものがものを言っているのでしょうが、現実は実力主義一辺倒ではうまく行かぬ、というような内容です。
Posted by ブクログ
長政が万年反抗期。この一言につきます。
親父に反抗しつつ、でも認めて貰いたい。誉められたい。でも、俺は親父みたいに策略じゃなく、武で認められるんだぜ!!
と言うのが全面に押し出されてました。
Posted by ブクログ
とにかく、長政が…不憫です…。
ちょっとぐれた子ですね。
お父さんに認めてもらいたいのに認めてもらえない。又兵衛もいう事聞かないし。
最早孝高の口癖が「戯け。」という・・・。
でもホントは息子のこと認めてるのかなーっていう発言もちらほら。
そして自分は父とは違うと思いながら同じ轍を踏んでいる長政(いい意味でも悪い意味でも)
結構長めの小説なのですが、とりあえず一番最後の一行に黒田長政という人物が集約されていた。