あらすじ
塾通いも、習い事も、宿題もなし!
それなのにどうしてオランダではかしこい子どもに育つの?
オランダの子どもは世界一幸せ――。ユニセフが実施した子どもの幸福度調査で、オランダは1位になった。実際、オランダでは、アメリカ、イギリス、日本では信じられないような子育ての光景がある。
オランダ人の夫と結婚してオランダで子育てをするアメリカ人のリナ、イギリス人のミッシェルという2人の著者は、その違いを体感し、驚き、オランダメソッドを徹底的に調べ始める。
世界中の親が賞賛して憧れる“自分の頭で考える力”を伸ばす
驚きのオランダメソッド、詳しく紹介します!
■オランダの子どもはこんなに育てやすい!
◎赤ちゃんは生まれてすぐに夜通し眠るようになります
◎小学生のうちは宿題は出ず、塾通いもしません
■オランダ流、かしこい子どもの育て方
◎子どもの自立のために、心配しすぎないようにします
◎子どものちょっとした疑問、答えにくい質問にもきちんと答えます
そのほか、オランダのお父さん、お母さんがいつもしているオランダメソッドが満載です!
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Posted by ブクログ
オランダ子育ての参考にすべき点を、家庭のスタンスと制度の両側から見ることができた。エピソードも交えられ興味深く読んだ。(著者が英米人なので、比較もおもしろかった。)
先日読んだ「伸びる子どもは〇〇がすごい」にも書かれていたことが別角度から再度語られていた。
極端な早期教育は必要なく、自発的な遊び・集中力や忍耐力を養う活動の大切さや、親の見守るスタンスなどの重要性を改めて感じた。
中でも、以下の2点は実践したい。
・家族で食卓を囲むことがドラッグ喫煙暴力などのティーンの問題行動の抑制になる。(小さい頃からの食事の仕方で子どもの育ちが予測されるなんて…!)
・どんな天気でも自転車で通園することは、子供の忍耐力を養う。忍耐力のある人ほど人生に高い満足感を持ち、感情をより上手にコントロールできる。
また、オランダ人の一般的な保育園に預けることの捉え方も、他の子と一緒に遊ぶことを学ぶ場であり、社交性や免疫力などもつく、とわたしの立場と近しいものがあった。(個人的には、両親との濃密な関わりを乳児期でもてれば、その後は両親の愛情により育まれた自己肯定感をベースに、積極的に外に出ていくことがいいのかなと思っている。)
また、オーストラリアのトリプルP(Positive Parenting Program)という子育てプログラムについても触れていて、こちらもぜひ実践したいと思った。
Posted by ブクログ
キーフレーズ
・自分らしいワークライフバランスを見つける。
イギリス人とアメリカ人、ふたりのライターの、オランダでの出産からこどもが成長していく様子を描いたエッセイのような本。実際にオランダで暮らすとはどのようなものか。子供はどう影響を受け、そしてライター自身もどう考え方が変わっていくのか、非常に細かく丁寧に説明している本。オランダでの具体的な生活がわかるのは非常によかった。子育てについても経験だけではなく、いろんなデータも参照しつつ主観的客観的に書かれていた。
しかし、以下の2点が少し気になった。
・アメリカ人やイギリス人はこう(たいていネガティブな説明)、それに比べてオランダ人はこう(たいていポジティブな説明)。というような、だいぶ贔屓的な書き方をしていた。アメリカ人の中にも違う価値観や考え方をしている人はいると思うが、ひとつのステレオタイプが=アメリカ人というようなしばりをしていた。そしてたいてい悪く述べていたので、だいぶバイアスがかかっていたように思う。アメリカやイギリスの良い点、また、オランダの悪い点も織り交ぜてほしかった。
・オランダのこどもたちがのびのび育っていることはわかったが、遺伝的な面については触れられていなかったので、その人格形成が環境の影響なのか遺伝的な影響なのか、検証する余地があると思った。