ある高校の生徒たちの恋模様をオムニバス形式で描いた一冊です。水彩絵の具のようなタッチのせいか、マンガのようでマンガではないような読後感です。
この本の推しどころは、ズバリその果てしない「ムッツリスケベ」ぶりです。
好きな気持ちをうまく伝えられなくて、想い人のユニフォームを盗んだり、保健室で寝ているところにこっそりキスしたり、と学園ものの王道を行く展開のお話が多いですが(百合成分もあります)、シャツの間からのぞくパンツのレースのさりげなく緻密な描写など、時々マニア心をくすぐるディテールが現れるので油断なりません。 「純文学を朗読しながら素足で男子の顔を踏むメガネ女子」など、ほんわかした絵柄とのミスマッチに悶絶必至なシチュエーションも登場します。終始関西弁のセリフも相当ぐっときます。
自称・ムッツリスケベさんは全員読むべし!!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2020年06月25日
かすれるような柔らかい線と、淡い色での着彩。
青味がかった背景の多用によって、肌の色あいが映え、セーラー服のスカーフの赤が鮮烈に印象に残る。
予備知識もなく、本屋で表紙のイラストが目に留まっただけで買った私が家に帰り、この本を少し読み進めただけで、すぐにこの本の真の魅力が絵の雰囲気とは別のところに...続きを読むあるのに気づいた。
この本の魅力は、押し寄せるがごときの思春期女子たちのリビドーの描写にこそある!
そもそも表紙だけを見て買ったのは間違いだった。きちんと表紙と裏表紙とを広げた形で見なければいけなかったのだ。
リビドーがそれぞれどんなものなのかはここで詳しく書かないけど、ありそうでなさそうな、本当にあるのだろうか?いや、あるはずはない…と私の心が揺れる。
だって、私の通勤時には多くの制服姿の女子高校生が通学で横を通り過ぎるのに。
笑いながら歩いていく女の子はみんな、この本にある「あんなこと」や「そんなこと」みたいなことを頭に描いているのだろうか?やっているのだろうか?凡人の私には皆目わからない。
もっと教えて、岡藤さん!
Posted by ブクログ 2018年01月27日
吉澤嘉代子がおすすめしていたから読んでみた
雰囲気ぴったり「残ってる」とか…
好きの延長は素敵だな短い物語だけどときめく
野球部の子とマネージャーがとくに好きだった
ダイブする場面はぎゅってなった