あらすじ
「なぜあなたは、一生懸命仕事に取り組んでいるのに、結果が出ないのか?」。真面目さと仕事のパフォーマンスは比例しません。5万人のリストラ、6000人のリーダー選抜の結論とは? ズバ抜けて優秀な人は、仕事を「真面目に我慢して、一生懸命」ではなく、「ラクで速い方法」で進めている。そのコツをお伝えします。
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Posted by ブクログ
以下の話が興味深かった。
・06会社の価値観と判断基準
・08パンチラ
・20理想の姿の問い
・22曖昧な言葉の排除
・26得意な仕事を振るためにはツールやフォーマットに落とし込む
・27NOと一緒に早く進む提案
・32用語集を最初に作る
・35電話会議は短文で
・37リレーションマップの必要性
・38相手の欲タイプの見極め
・47コンサルは厳しいことも言うので最初と最後のあいさつのお辞儀はだれよりも深く
・56細かいキャリアプランは作りすぎない、アファメーションは意識できるように
Posted by ブクログ
自己啓発本としては良くできている。手元に置いておいても損はない。
一発OKを狙わず、出来るだけ多く確認する場を設けることで、手直しを避ける。その際に重要なポイントは「テーマ」と「論点」。相手も報告がないと不安になる。
パワポではパンチラインを活用してストーリーを最初に組み立てて、パンチラを並べて文章として通るか確認する。
社内プレゼンでは1シート1メッセージに絞り込む。
自分の持ち味を知るには、周囲からの「ありがとう」の声を知ればよい。
メールの返信は一行で即レスする。
①真っ先に発言する。②姿勢を正し、ハッキリとした声を出す。③お辞儀が一番深く、長い。④リアクションが速い。⑤朝に強い。⑥哲学と世界史を学ぶ。最低限、「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」「君主論」「孫子」「史記」「旧約聖書」小熊英二著「1968(上下)」は読んでおく。
事実は一つでとらえ方次第でポジティブにもネガティブにもなる。欠点や嫌いなところも、「いい意味」でポジティブに変換し、「だから」でまとめる。
・上司や取引先から頼まれた仕事は「一発OK」を狙わず、できるだけ確認やチェックの回数を増やせばよい。どんな上司、取引先も「私のことを大切な存在と見てくれているか」と、常に不安に思っており確認されると逆にうれしいのです。進捗状況を知らせ、安心させてほしい、私に対して尊敬の念を抱き、言うことを聞いてほしい、と思っているのです。
・最初から100点を目指すのでなく、60点を出す。そのためには、①方向性を確認する。②相手に突っ込ませてゴールを明確にする。その際、「60点の出来」とは言わず、「速報」や「ドラフト」などの言い回しを使う。どんなに信頼関係のある相手でも、締め切りギリギリまでアウトプットが何もないと不安になります。安心がほしいのです。進捗報告を兼ねて、「60点の出来」で堂々と持っていきましょう。
・話がかみ合わないときは、根本から確認するのが、遠いようで一番の近道です。相手の重要度を聞き出すコツは、「①テーマ」「②論点」の順で聞くこと。一番の根幹は「①テーマ」です。そして次に「何を重要視しているのですか?」と聞いてしまいましょう。
・一発で決め、やり直しを防ぎ、嫌われずにどう押し返せばいいのか。「会社の価値観」を利用しましょう。「わが社の価値観の〇〇に沿って判断すると、こうなります」と言えばいいのです。
・パワポで資料をつくるとき、大切なことはたった1つです。パンチラにそのシートで伝えたいことを1行で書く。パンチラとは、パワポ表題のすぐ下にあるテキストボックスで、正式には「パンチライン」と言います。ここにどんなことを伝えたいかを1行で書くのがルールです。相手に突き刺さる1行かどうかが生産性に最も影響します。パンチラのポイントは2つだけ。①パンチラの3つの型を知る。単なる「事実メッセージ」。ある事柄に対する「評価メッセージ」。施策の提言をする「提案メッセージ」。最後にパンチラを全部つないで、文章として通るか確認する。
・社内プレゼン資料のコツは、参加者にパワポを「読ませない」こと。伝えたいことが「目に飛び込んでくる」ようにレイアウトにしましょう。ですから、1シート1メッセージで情報量を絞り込む必要があります。矢印だけではなく、線の太さや色も意味を持ってしまうので、極力色も絞り込みます。見てほしいところは赤、他は黒と2色に絞るのも有効です。細かいチャートや表、グラフなど、伝えたいメッセージの根拠が大量にある場合は、投影資料に入れず、手持ちの添付資料としましょう。パワポでは、1回で示せる量に限界があります。シートの枚数は最低限にします。情報量が多いと、大事なところが覚えきれなくなるからです。相手に「うんうん」「そうそう」と納得してもらうには、脳に余白を残す必要があります。
・パンチラなど、遠くからでもハッキリとメッセージをアピールしたいときは「HGP創英角ゴシックUB」をオススメします。
・「最初はやりたい仕事ではなかったけれど、やってみたら楽しくて、うまくいきました。のめり込んで仕事をしているうちに、気づいたら出世していました」と、リーダーたちは、やりたい仕事よりも「求められる仕事」で結果を出してきたのです。「求められる仕事」とは、「向いている仕事」といえます。向いている仕事だからこそ、結果がすぐ出るのです。
・自分の持ち味を知るのは簡単です。仕事上の「ありがとうの声」を知ればいいのです。この「ありがとうの声」かあなたの「提供価値」です。上司や同僚、家族や友達など普段接している人に聞いてみるといいでしょう。
・時間術の本によると、「緊急度が低く、重要度が高い仕事」が漏れないように段取りすることが要諦になっていますが、現場では緊急度が最優先されます。注意してほしいのは、「緊急度が低く、重要度が高い仕事」の中に、将来のメシのタネになる仕事、あなたが本来やるべき仕事が多くあることです。他人の「緊急度」に振りまわされている場合ではありません。思い切って仕事を絞り込む軸を「自分に向いている」「成果が出る」の2軸に変えましょう。
・事実は1つ。しかしとらえ方により、ポジティブにもネガティブこもなるのです。事実をネガティブに見るとコンプレックス。ポジティブに見ると「強み・持ち味」になります。欠点や嫌いなところの下に「いい意味で」と書きます。「いい意味で」は「変換」機能がある言葉なのです。欠点をいい意味に置き換えた言葉が書けたら、さらに「たから」と続けます。「だから」という言葉には、言葉をまとめる力があります。気づいていなかった自分の魅力をまとめ、仕事に結びつけましょう。
・仕事のコツを聞くときには「普通の人と一番違うポイントは何でしょうか?」と聞くのがポイントです。
・「自分一人の仕事」より「相手がいる仕事」から着手する。報告書や提案書の作成といった提出期限が定められている仕事や、リーダーであれば、メンバーからの相談や決裁などの判断業務です。仕事の相手はあなたが判断してくれない限り、作業が進みません。相手は、状況が見えないことが一番不安なのです。
・メールの返信は同僚・同期であれば、「承知しました」「そのまま進めましょう」「上司に確認して返信します」などひと言で問題ありません。大事なことは仕事の流れを止めないことです。短文でもOK。あなたからの返信がないことで滞るのが一番のリスクです。「お世話になります」「よろしくお願いします」などの定型文はいりません。余計な文章があると内容がわかりにくくなります。
・メール、SNS、メッセンジャーなどの通知はすべてオフにしましょう。メールの返信は24時間以内が暗黙のビジネスルール。1日2~3回、まとめてメール処理をする時間をとれば、まわりは困りません。普段きちんと対応していれば、まわりの反応は意外とあっさりしているものです。逆にメール処理に集中できるので効率も上がります。スマホのバイブレーター機能も厄介です。バイブがブルッと震えると、強制的に思考が遮断されます。ムダなスマホチェックを減らすには、バイブは一切止めましょう。
・仕事を抱え込まないようにするには、仕事を誰かに任せることが必要です。誰かが苦手なことは、必ず得意な人がいます。あなたが手元に残していいのは、「あなたが得意で、あなたにしかできない仕事」だけ。仕事を振るときには、「みんなのため」という言葉を使うと、途端に反対しにくくなります。「みんなのため」という正義に弱いからです。
・仕事を断る時は、まず「わかりました」と最初に言う。断る場合でも、代案となる解決策をつければ相手は怒らないので、最低限のやりとりですみます。また、上司からの依頼の場合は、優先度を確認したうえで、仕事の順番を提案します。
・仕事の依頼者は、仕事を任せる側を選ぶ際のポイントは「意欲」と「安心感」。任せたくなるのは「まだまだ仕事ができます」「大きな仕事も任せてください」というポジティブな意欲とオーラをまとった人です。
・評判はまわりからの認知で決まるので、事実だけでなく、どう見られているかがキーになります。評判を上げる近道は、常にまわりに感謝することです。仕事は1人で完結することはありません。必ず連携プレーがあります。「うまくいったのは〇〇さんのおかげです。ありがとうございます」と声に関して言いましょう。ただ、「なんでもかんでもありがとう」では、お礼を言っていないのと一緒です。「ありがとうございます」は具体的に、何の、どこが、どうよかったのかをハッキリ言葉にしないと伝わりません。言行一致で、まわりに気配りできる人の評判は確実に上がっていきます。
・根回しを兼ねてメールを送るときに[cc]ではなく、メール本文に名前を書きましょう。忙しい人ほど、メールのタイトルを見て、自分宛かアリバイメールかを見極め、自分宛のメールしか読みません。①メールの件名に「あなたに読んでいただかなくてはいけない理由」を書く。②最初の一文に「何をどう判断してほしいか」を書く。③最後の一文に、「どんなアクシヨンをしてほしいか」を書く。
・仕事のできないタイプは3種類に分類され、それに応じた対応をすればよい。①そもそも仕事が遅い(自分の作業スピード、段取りが悪く、いつも遅れる)。このタイプはオべレーションに正しく乗って作業することは得意なので作業に徹すればハイパフォーマーに化けることもあります。②抱え込んで自爆する(仕事の目的とゴールを確認せず、質問せず、抱え込む)。このタイプは理解できたかどうか相手のロで言ってもらうことです。③間違えても気にしない(細かい確認に興味がなく、間違えたまま仕事を進める)。このタイプは仕事を任せ、確認するプロセスを細かくすればいいのです。大前提として、仕事ができない人には決定的な特徴が1つだけあります。「プライドは高いが、自分に自信がなく、ガラスのハートを持っている」。そのため「よくがんばっているね」と存在を認めてあげることが先決なのです。
・「仕事ができる」人たちには共通した「立ち居振る舞い」があります。①真っ先に発言する。②姿勢を正し、ハッキリとした声を出す。③お辞儀が一番深く、長い。④リアクションが速い。⑤朝に強い。⑥哲学と世界史を学ぶ。ぜひ「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」「君主論」「孫子」「史記」は押さえておきましょう。そして宗教に関係なく「旧約聖書」に書かれていることは世界では常識なのです。小熊英二著「1968(上下)」は分厚くて骨太ですが、近代日本史を知るのにいいー冊です。最近はこの分野の入門書も多くあります。まずは入門書から入り、興味を持つたところがら、古典に手をつけましょう。
・事実は1つ。しかしとらえ方により、ポジティブにもネガティブにもなるのです。事実をネガティブに見るとコンプレックス。ポジティブに見ると「強み・持ち味」になります。欠点や嫌いなところの下に「いい意味で」と書きます。「いい意味で」は「変換」機能がある言葉なのです。欠点をいい意味に置き換えた言葉が書けたら、さらに「たから」と続けます。「だから」という言葉には、言葉をまとめる力があります。気づいていなかった自分の魅力をまとめ、仕事に結びつけましょう。
・社外でのOJTで鍛える。「スクール」「講座」で検索(期間は3カ月から半年のものが多い)。「プレゼン」で検索(リアルのプロジェクトワークがあり、最後にプレゼン合戦をするものが望ましい)。「講師として興味のある人物、教わりたい人物」を検索(講師は元大企業の実務家で、MBA等で教鞭をとっていると望ましい)。注意点は参加者のレべル。外資系や日系の大企業、有名べンチャーなど、あなたが一緒に鍛え合いたいと思える人が多く参加しているかをチェックしましょう。
優秀なリーダーたちの行動計画は、簡単ですやできるものばかりだったのです。「早起きする」「あいさつをしっかりする」「1週間に1冊は本を読む」などで、5年後、10年後といった未来のキャリアも意外とざっくりしています。ビジョンを描き出し、行動計画を具体的にたくさんつくるほど「挫折」しやすくなります。大事なことは九続けることせに労力をかけず、挫折しないようにすること。そしてコツコツ習慣にしていくこと。ただし、自分の使命やアフォメーション(ポジティブな言葉による自己暗示・誓い)は手帳などの最初のべージに記しておき、毎日繰り返し読み上げていたそうです。日々の仕事で忙殺されるので、自分の幹を忘れないようにするためです。さらに週1回、もしくは2週に1回は「振り返り」の時間をとっていました。目指す方何とズレていないか。その確認と修正を行うためです。
Posted by ブクログ
確認やチェックの回数を増やす
何を重要と思っているかを聞き出す
個々人の価値観を尊重して認め合う。
ただ会社として判断するときは会社の価値観で行う
やりたい仕事よりも、求められる仕事で結果を出す
仕事は緊急度より成果が出るを優先
相手がいる仕事から進めていく
手元に残すのは得意で自分しかできない仕事だけ
→他人ができる得意なことなら人に振る
生産性と効率化だけを求めると、いつか燃え尽きる
整理整頓の前に9割捨てる
相手の欲やメリットを刺激する
文面では最後にして欲しいことを一言書く
Posted by ブクログ
いつ、どういう気持ちで買ったかも忘れてしまった、積読になっていた一冊でしたが、
なかなか参考になるところが多く、良かったです。
以下、印象に残ったところ。
・「『正しい』には2つの条件があります。『客観的に正しい』と『相手が重要と思っている順番に沿って正しい』の2つです。この2つが揃っていないと相手にうまく伝わりません。人は、自分が重要だと思う順番でないと話を聞き入れないからです。」(p.28)
・「報連相ではなく"ソラ・アメ・カサ"」「『空を見ると曇ってきた(事実)。雨が降りそうだから(洞察)、傘を持っていこう(打ち手)』」(p.32-33)
・「格安」を価値観のベースにしているサウスウエスト航空。空港の滞在時間と待機で減る燃料を減らすための工夫として、座席指定を無しにしている。「座席指定があると乗客も安心してゆっくりしてしまいます。しかし座席指定がないと、いい席に座るためには早くから並び、ゲートオープンになった瞬間に席をとりにいくしかありません。結果として乗客を待たせず、ムダなコストがかかりません。乗客もそれで文句は言いません。」(p.39-40)
・パワポのパンチラ(パンチライン)。「詳しくは以下の通り」は×。「相手は自分の視点で勝手に解釈するので、理解にズレが生じます。」(p.46)
・パワポ資料の3タイプ、③50名を超える講演やセミナーの場合。投影用スライドの背景色は黒などの暗い色で。「白地に黒や赤で文字を見せるより、黒地に白で文字を見せたほうが、遠くからハッキリ見えるからです。ホワイトボードは少し離れると文字が見えにくくなりますが、黒板の字は遠くからでもはっきり見えるのと同じです。」(p.50)
・自分の持ち味を知るには、何に対して「ありがとう」と言われたかを知ればいい。(p.69-70)
・「成功しているリーダーはスケジュール管理を一本化して、プライベートの時間も確保しながら、仕事で成果を出しています。」(p.123)
・打合せではホワイトボードを活用する(p.136)
・「『壁』を壊すより、安全地帯として利用する」(p.146)
・「論客は議論で勝っても政治で負けます。弁が立つヤツは嫌われる、出世できない。これは人事の世界では常識です。」(p.148)
・「大前提として、仕事ができない人には決定的な特徴が1つだけあります。『プライドは高いが、自分に自信がなく、ガラスのハートを持っている』ガラスのハートだから報告・相談ができず、自分のミスを認められません。自分は悪くない、指示が悪いなど人のせいにします。加えて、もっとほめてほしい、認めてほしいと思っているのです。」(p.168-169)
・仕事の枠を超えた社内ネットワークを簡単につくるには、ランチをする(p.178)
・「自分の使命やアファメーション(ポジティブな言葉による自己暗示・誓い)は手帳などの最初のページに記しておき、毎日繰り返し読み上げていた」「自分の幹を忘れないようにする」(p.215)