【感想・ネタバレ】続ける脳 最新科学でわかった!必ず結果を出す方法のレビュー

あらすじ

「グリット」「マインドフルネス」「フロー」――。
世界中の研究から導き出す!エビデンスに基づいた本当に正しい脳の活用法!

脳科学的に明かす! 才能、学歴、IQよりも「成功」を左右する能力

いま世界中で注目されている、成功のための能力。それが「グリット」です。
ペンシルヴァニア大教授のアンジェラ・ダックワースの研究で明らかになった
「困難に負けず、努力を続けられる精神力」「やり抜く力」。
これこそが、「先天的才能」「知能指数」「学歴」よりも、はるかに成功に寄与していると研究結果が出ています。

本書は、脳科学の見地からあらたな能力・グリットを解説し、
「続ける脳」がどのようにすれば身につくかを紹介します。

情報過多の現代、多くの人は「すぐ飽きる」「続かない…」などモチベーションと忍耐力に悩みを抱えています。

また、マインドフルネスやフローなど世界の最新心理・科学的な論文から導き出した
まったくあたらしい手法を、「続ける」ための視点でわかりやすく解説します。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

頭の中が柔軟になった気分

続けるとは、じっと堪えて我慢した先にあるものと思ってましたが、スっと心が軽くなり、やるべきことが明確になった気持ちになりました。

この本からは特に、セレンディピティに出会えて良かったなと感じました

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2025年05月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ダックワース(ペンシルベニア大学教授・心理学者)が提唱する「グリット」理論(著書:「やり抜く力」)を、脳科学者の立場から解説した本。

「グリット」とは、本書によれば、「困難があっても続ける力。情熱を持って取り組む粘り強さ」と定義している。

これまでは「成功」の要素が、才能、知能指数など、先天的な要素によるものとされてきた考え方を覆す有力なものとして、この「グリット」という指数を取り上げ、それを脳科学の視点から補強している。

一つの根拠として、高いIQを持たずとも成功している者は世に多数おり、それらの人々は、グリット(すなわち続ける力)により成功を手にしているという。

さらに、脳科学の「支配する私(脳の前頭前野の働きによる)」と「支配される私(前頭前野以外の働きによる)」の視点から、グリットを高めるには前頭前野の鍛えがポイントであり、前頭前野は成長してからでも鍛えがきくということを述べている。

何事かを為すときに前頭前野が働くが、しばらくすると前頭前野以外から「苦しい、止めたい」という気持ちが起こる。そこでさらに継続することにより、前頭前野は鍛えられ、前頭前野以外の働きをコントロールできる力がついてくるという。続ける力を高めることで、全体が高まっていくのだという。

次に、「続ける力」を身につけ、結果を出していくための具体的な手法を紹介している。
以下、メモ的に列記。

・「指示待ち」は、「支配する私(前頭前野)」が鍛えられない。
・難しそうな課題→課題の中身は変えられなくても、「いつやるか」は自分で決められる。
・「グリット」は一つのことをやり抜く指数だが、マルチに進め、それぞれをやり抜いてゆけばよい。
・「やる気」に頼るな(「やる気」は変動する)。
・完璧主義は捨てよ(継続が途切れたらまたリトライ)
・無駄、邪魔も新たなアイデアやチャンスの源
・目標など公表せず内に秘めよ(秘めた力)。
・他人の評価を報酬とせず、自分で決めたことへの達成感を報酬とせよ。
・「一万時間の法則」(マルコム・グラッドウェル)
 ※一万時間(努力する時間)は、エキスパート(となれるかどうか)の分界点
・脱単一知性の時代:何かができない人は何かができる
・フォーカス・イリュージョン(条件が整わないと幸せになれないという考え方)に惑わされるな
・いやな仕事→タイムプレッシャー(時間を決めてやり切る)を活用

後半は、「挫折との付き合い方」「子どもの継続力の伸ばし方」などについて、著者の考え方がまとめられている。

誰でも、いつからでも、努力により「続ける力」を鍛えることができるのであり、誰にも「成功のチャンス」があるという、誰もがポジティブになれる本である。

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2020年09月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本当の天才とは・・・と、多くの人が考えたと思うが、
周りの声に惑わされず続けることのできる人は、天才とはいかなくても、その道のエキスパートであることが多い。

天才どころか、エキスパートとはいかなくても、
生涯に渡って、没頭し続けることのできるものがあるというのは幸せなことだと思う。そういうものを私も見つけたい。

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2018年06月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

久しぶりの新書本。今回はTVでもお馴染みの、茂木健一郎先生執筆『続ける脳~最新科学でわかった!必ず結果を出す方法』を読みました。

本書では、結果を出す人や偉業を成し遂げる人は、よく「成功している人たちは、生まれつき頭がいい」「持って生まれたセンスが違う」と言われますが、本当にそうなのか?
否、結果を出す人は「困難があっても続ける力」「情熱をもって取り組む粘り強さ」がある人だと、語られています。
そして、それらの人たちには共通して『グリッド』と呼ばれる理論が当てはまるというのが、本書のメインテーマです。

グリッドは知能指数ではなく、あくまで継続力を表す指数で、以下の5つの項目からなります。
1.神経症的傾向(不安に対しての感受性)
2.経験への開放性(物事への興味の持ちやすさ)
3.外向性(他者に対する積極性)
4.協調性(他者に対する共感力)
5.誠実性(物事への誠実さ•取り組む姿勢)

またそれらは数値化するだけでなく、傾向がわかることで、改善していくことも可能だと述べられていました。
自分自身長い間何かを継続していくことが、あまり得意とは言えないので、本書での学びや気づきを、自身や育児の面でも活かしていければと思いました。

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2023年03月21日

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