あらすじ
殺し屋・御堂禅の朝は早い。規則正しい日常こそが「殺し」という非日常から戻るための処方箋だから――それなのに。「おい、早く驚けよ」 禅にそう言うのは、宙を漂う男。彼が昨日殺したはずの私立探偵・東馬京だった。生霊として取り憑いた京は、暇にあかせて禅へと舞い込む依頼に次々と口を挟んでいく。実力派俳優の依頼した殺しに秘められた謎、暴力団の裏切りもの粛清に隠れた秘密、顔の見えない依頼者が請う連続殺人犯殺し……。護岸不遜な名探偵の推理が、殺伐とした依頼の裏に隠れた真実と、生真面目すぎる殺し屋の心を解き明かす。
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Posted by ブクログ
たまたま表紙を見て、気になったので購入…
なので事前情報等全く無い状態で読み始めてみた。
連作短編的な形式を取ってるから読みやすい。
文章も小難しい言い回し等がなくサクッと読める。
なのに物語にぐんぐん惹き込まれる。
これはとても良作に出会ってしまった…
ただ、最後が少し拍子抜けと言うか、「え、そんな終わり方するの?」って感じだったかな。
まだ京と円香の関係性とか、京の出自云々とかが全て解明されていない点も気になる。
続編の予定があるなら是非買いたい。