あらすじ
殺し屋・御堂禅の朝は早い。規則正しい日常こそが「殺し」という非日常から戻るための処方箋だから――それなのに。「おい、早く驚けよ」 禅にそう言うのは、宙を漂う男。彼が昨日殺したはずの私立探偵・東馬京だった。生霊として取り憑いた京は、暇にあかせて禅へと舞い込む依頼に次々と口を挟んでいく。実力派俳優の依頼した殺しに秘められた謎、暴力団の裏切りもの粛清に隠れた秘密、顔の見えない依頼者が請う連続殺人犯殺し……。護岸不遜な名探偵の推理が、殺伐とした依頼の裏に隠れた真実と、生真面目すぎる殺し屋の心を解き明かす。
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Posted by ブクログ
たまたま表紙を見て、気になったので購入…
なので事前情報等全く無い状態で読み始めてみた。
連作短編的な形式を取ってるから読みやすい。
文章も小難しい言い回し等がなくサクッと読める。
なのに物語にぐんぐん惹き込まれる。
これはとても良作に出会ってしまった…
ただ、最後が少し拍子抜けと言うか、「え、そんな終わり方するの?」って感じだったかな。
まだ京と円香の関係性とか、京の出自云々とかが全て解明されていない点も気になる。
続編の予定があるなら是非買いたい。
Posted by ブクログ
生き霊の探偵と探偵を殺しそびれた殺し屋のバディもの。面倒な探偵を殺せなかったばっかりに誰も殺せなくなっちゃう殺し屋くんは何とも不幸(?)です。
バディものなのに相棒感皆無なのもまた一興。
Posted by ブクログ
嫌われものの探偵と殺し屋コンビ。軽妙で読みやすい。展開もほどよくエッジがきいている。はやみねかおるの怪盗クイーンのシリーズと雰囲気が似てる。若者向け。
Posted by ブクログ
殺しそこねた探偵の生霊に憑かれた殺し屋の話。
殺し屋の近くから離れられない生霊は、彼のもとに舞い込む殺しの依頼に次々と口を挟みその裏を暴いてゆくのだが…
生霊といっても陽気な毒舌キャラなのでホラーな感じはしないし、それに翻弄される生真面目な殺し屋とのコンビが面白かったが、最後はちょっともやっとした。