あらすじ
なぜ、この事件は強く否定され続けるのか?
戦後七十周年に下された指令は七十七年前の「事件」取材?
「知ろうとしないことは罪」と呟き、西へ東へ南京へ。
いつしか「戦中の日本」と、言論の自由が揺らぐ「現在」がリンクし始める……。
伝説の事件記者が挑む新境地。
解説・池上彰
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
2017/12/27 ジュンク堂三宮駅前店にて購入。
2019/10/2〜10/5
丁寧な取材で定評のある清水氏が南京事件に挑んだ作品。難しい問題ではあるが、関係者の証言を掘り起こして真相らしきものに迫っていく迫真のルポ。
何を持って”大“虐殺とするか、が結局のところの問題か。一般人を殺害したのは間違いないんだろうし、それについては反省と謝罪が間違いなく必要だろうが、清水氏の取材でも結局のところ人数については触れられていない。全く無かったことにしたい日本と、少しでも被害を大きく見せたい中国。今になって確信的な証拠が出るとは考えにくく、このまま言い合いをしていても結論は出ないだろう。どこかで折り合いをつけないといけないんだろうな。(それは、某半島の国とも言えることだが)