あらすじ
〈ネロ・ウルフ賞受賞〉赤狩りの風が吹く一九五四年、刑事キャシディは奇妙な事件にぶつかる。ブロードウェイのダンサーが自宅の安アパートで拷問され殺されたのだ。だが捜査にかかるとFBIが介入してきた。反発するキャシディは強引に捜査を続けるが……冷戦下のニューヨークを舞台にした注目の歴史ノワール
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Posted by ブクログ
昔の復刻版と思ってたのが、ごく最近書かれた作品と気付き、驚いた。もう、全然当時の雰囲気。ブルボンのお菓子工場でハイテクに効率良く生産されるのが現代の作家で、この人のは、孫達が来るから笹団子つくろ。誰も喜ばないけどな、とよもぎを積みに行く老婆のしたりがおが浮かぶ。具体的に言うと、昔の人にはスタイルがあった。気に入りのシェーブローションを頑なに使い続け、店にその人が入って来たら「あ、来たな」と存在が解る。
クールな文体なんだけど表現がいい。特に前半の人生とは、という説明が粋でなあ。内容は事件で人が殺されるよ。
Posted by ブクログ
刑事のコンビもの作品として何処かでオススメして下さった方、コンビものには思えなかったけれど面白かったです。ありがとうございます。
相方はいるけれど主人公キャシディ単独、もしくは家族の印象のほうが強かったです。
このシリーズは原作では続いているようですが、このまま日本では出版されないんでしょうか。個人的に今作の邦題を「ニューヨーク1954」にして”Ngiht”で続けてる次作の邦題はどうするんだろうと気になります。
キャシディが魅力的だったので何より次作が読みたいです。