あらすじ
「バンドがやりたい!」熱い思いだけを胸に上京した草野マサムネ、田村明浩、三輪テツヤ、崎山龍男。何かに導かれるように出会った4人。彼らが結成したスピッツは、やがて日本を代表するバンドになっていく…。抱いてきた想いが赤裸々に綴られた歴史的決定版!
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Posted by ブクログ
とても面白かった。スピッツのファンだけじゃなく、誰が読んでも面白いと思う。
曲やアルバムが出来ていく過程そのものも新鮮で面白く、プロデューサー1人でこんなに変わるのかと驚いた部分もある。
メンバー1人1人が、心情を細かく語ってくれているからリアリティがある。探究心や追求しようとする意欲が凄く、ロビンソンやチェリーなどのヒットソングがあるのに、そこが理想ではなく「もっとできるのでは?」「もっとこうしてみたい」など、音楽を追究していく姿はとてもかっこよかった。
何より驚いたのは、スピッツの精神がかなりロックだったこと。おとなしいポップスのイメージだったが、心はハードロックやメタルに負けないくらいロックだと思う。ただ、自分たちのできるロック、スピッツにしかできないロックを続けたからこそ、今日でも最前線で人気バンドになっているのかな。
チームで動くというのは難しい。お互いがプロとして仕事をするとさらに難しい。けれど、これくらいの過程や真剣さがないと、長年大衆の心に響く音楽は生まれないのかもしれない。自分は音楽はしていないが、もっと試行錯誤して、色々挑戦していきたいな。やべぇ、やっちゃったくらいの精神で頑張ろう