あらすじ
本書は、「上に立つ人」あるいは「上」を目指して成長していこうとする人のために書かれた本。一代で会社を築いた「オヤジ」が教えてくれた、著者の実体験に基づく、小説仕立てのビジネス書です。
バブル期の大阪、主人公である「ボク」が入社した会社は、浮足立った時代模様からは程遠い、ビルメンテナンス事業を行っている中小企業。
その会社の創業者である会長(オヤジ)の秘書役として働くことになったボクが、時にオヤジからひどく怒鳴られながら、「人の上に立つ人」として大切なことを学んでいきます。
「会社には、あえてダメ出しをするようなうるさい人間も必要」
「業務改善を提案しても、実行されなければ意味がない」
「結果を恐れず、『行動すれば、必ずうまくいく』と信じる」
今の時代だったら完全にパワハラだが、それでも憎めないオヤジから語られる内容は、人によっては「当たり前のこと」と感じられるかもしれません。
しかし、時代が移っても決して変わらない、「仕事の基本」を押さえておくことが、リーダーになるためには必須なのです。
会社、そしてこれからの社会を引っ張っていく人のための、地道だけれども、いつまでも大切にしたい、オヤジからの教えがつまった一冊です!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
この本の舞台は、平成初期、バブル真っ盛りの大阪。
「中小企業の経営者(オヤジ)の秘書になった主人公(ボク)が、叱られながら、仕事で大切なことを学んでいく」というビジネス小説です。
部下を厳しく叱りつつも、温かい愛情を注ぐオヤジに、強い魅力を感じました。
関西弁で語られるオヤジの言葉には、不思議な説得力がありました。
その例え話は秀逸で、話がすっと腹に落ちてきます。
「お前ならきっとできる」「思う存分やってみろ」
何度も聞かされるオヤジの言葉には、強い勇気をもらいました。
読みやすい良書でした。
ビジネス書なのに『がばいばあちゃん』を思わせる面白さ。
おすすめです!!
Posted by ブクログ
さっと読めるビジネス小説だと思います。熱意を持って接する事を徹底したオヤジの姿がとても好印象で、嫌われてでも伸ばすために死闘を繰り返すところなど、抜粋して自分に活かせるところは多々ありと感じます。