あらすじ
類いまれな英雄・劉邦を描くエンタメ史劇!
武勇、才気なくして農民から皇帝まで
一気に駆け上がった英雄・劉邦。
その類いまれな漢(オトコ)の魅力を、
『土竜の唄』の著者が渾身の力で描く
とびっきりのエンタメ史劇です!!
-・S・T・O・R・Y・-
時は紀元前、中国全土を統一した秦の
始皇帝統治下の都で一人の男が
労役で働いていた。
男の名前は劉季(後の劉邦)
ある日、男は秦兵に捕まり、
中華の極刑、炮烙(ほうらく)の刑に
処せられる事になる。
男の運命、そして中華の歴史は
その時を境に大きく変わり始めた!!
感情タグBEST3
劉邦
秦を倒し、項羽に打ち勝って漢を創設した劉邦の話。農民の最下層から一大帝国を作った伝説の男だが、教養も武術の心得も無かったんだね。現代社会に求められるのはこんな男だね。
びっくりした
他の方のレビューを読んで、読んでみようと思いました。
魅力的な人物像の劉邦。
彼については読んだことがなく、興味深い。
ただ、嬴政…
キングダムを読んでるから、同じ人物とは思えず。
史実に倣ってはいるのでしょうけど、醜悪すぎて…ウプッ
劉邦についてはとても魅力的で、強運さ全開の満開。
これからどうなるのか楽しみ。
いい意味で予想外!
ご存知、「土竜の唄」などの作者である高橋のぼる。
彼の描く歴史もの…前漢を建てた劉邦の物語という事で、正直かなりデフォルメされ、史実とかけ離れたものになるのではないかと思っていました。
ところが読んでみてビックリ。
キャラクターこそいつもの高橋のぼるキャラではあるものの、内容はかなり史実に忠実。
もともと破天荒なキャラである劉邦が題材という事もあり、個性的なキャラすらピッタリとあっています。
劉邦の話…秦から楚漢の物語と言えば、従来は横山光輝の「項羽と劉邦」や本宮ひろ志の「赤龍王」などのイメージがありましたが、この高橋のぼる版も最後まで描き切ればこれら偉大な先人たちの作品に並ぶほどの作品にまでなるかもしれません。
ただし、非常に長い物語なので、最後まできっちり描けるかどうかがやや不安。
「赤龍王」も紆余曲折の上で最後はかなり端折っていましたからね。
一方、個人的にはこの絵・キャラで「三国志」を描いてもらいたかったところ。
日本での劉邦は、吉川英治や横山光輝の影響で「まじめでやさしく、親孝行」とのイメージが付いていますが、実際は派手好きで、馬商人の用心棒あたりから成りあがったという事からして、劉邦とかなり近いキャラ(ただし、出世後は自分を抑える賢さもあった)のではないかと思いますからね。