あらすじ
動物の悲鳴に耳を傾けて!!!
繁殖業者、生体展示販売、引き取り屋、殺処分…………
ペット流通において、
その命はどのように扱われているのか。
誰かと共に生きたくて、
生まれてきただけのペットが
我々の想像を超える状況に置かれていることがある。
声なき声に、
力を与えるも
殺すも人間。
アニマルシェルターの所長を務める天原士狼と
獣医師の獅子神太一は厳然と立ち向かう――
感情タグBEST3
読み物としても先が気になる作品
現状をあらためて自覚させられました。考えさせられる。
それとは別に、ストーリー展開が秀逸でエンターテインメントとしても秀作と言ったら、不謹慎だとお叱りを受けてしまうでしょうか。
でも、この手の問題に関心のない人でも読んで損はしないと思うので、あえて教科書ではなくエンターテインメントとしてもお勧めしたい作品です。それで関心を持つきっかけになれば、なお有意義かと。
欧米先進国のペットショップでは生体の犬猫は売っておらず、里親紹介や相談・フードなどの周辺グッズ販売・トリミングなどのサービス・ショッピングモールの集客を目的とするサロンとしてのショップの運営などで収益をあげているという話は聞きますよね。
日本もそういう形にもっていくにはどうしたらいいのでしょう?
ペットショップでの生体販売を法律で禁止する著名運動? 保健所で殺処分を待つ動物が全て救われるように保護団体に寄付? まずは、動物を家に迎えようと思い立った人がペットショップではなく保健所やアニマルシェルターを訪ねるようにするための周知徹底・SNSでの拡散? それによって収益の減ったペット業界は潰れるしかないの? ペットショップに行政などと連携して収益をあげつつ動物愛護の旗振り役となって存続してもらうためには、私たちはどんな活動に参加したらよいのでしょうか? 難しいですね……。
先ずは考えて一人一人が今から行動するしかないのでしょうけれど、何をどう始めたらよいのか 私には まだよく分かりません。
今後この作品の中で、そのヒントをもらえたらなと期待しております。
まずは、この作品をこおいう問題の発生し得る全ての国の全ての人に、ペットの有無を問わず読んでほしい。
Posted by ブクログ
日本のペット事情、動物愛護は絶対におかしい。
そして実態を知らない人が多すぎる。
漫画という手に取りやすい、かつダイレクトに伝えられる形を以って、教えてくれる一冊。
ぜひ沢山の人に読んで、広まってほしい。
Posted by ブクログ
全13巻。ペット業界、動物愛護等に関する問題提起漫画。
犬猫に限らず、動物達と人間との関わりの中で引き起こされる様々な問題を、主人公達が解決しようと奮闘する。
可愛いの裏側にある厳しい現実、可哀想だけでは救えない現実、ペットを飼った事が無い人にも広くお勧めしたい。
内容に反して主人公が型破りに行動的なので、テンポ良く読みやすい。
最初、説明文読まずにもふもふのワンちゃんに癒やされようって軽い気持ちで読んだのに、すごくヘビーで、でもすごく引き込まれて読んでしまいました。色々考えさせられます。
Posted by ブクログ
動愛法はケージの大きさや運動時間の規定、従業員ひとりあたりの取り扱い頭数の制定、展示時間の制限など年々改訂されており、また、殺処分0を掲げて各都道府県で保護施設なども建設されてきているため、この一巻の発売の2018年当初より業者については、大分マシになってきている。
まだ抜け道はあるみたいだが、最近では産業動物や爬虫類にも広まってきているので、未来的には不幸な動物がいなくなるのではないかと思ってる。